2013年03月03日
珪藻土…新しいテクチャ―に挑戦!
創和建設には、5社の左官屋さんがいます。
三鷹・大泉学園・上野原・相模原そして五反田。
それぞれ得意な工法があり、
小舞土壁が得意な大泉学園と上野原の方、
白洲壁やジョリパットが得意な三鷹と相模原の方、
そして珪藻土専門の五反田の方。
今回は、その珪藻土専門の五反田の左官屋さんから…。
今まで塗っていただいた現場では、コテ跡を残す
塗りっぱなしがメインの仕上げだった珪藻土。
偽物が多い珪藻土の中でも、100%近い自然素材の
北海道・珪藻土を使う弊害で、フラット仕上げが出来ない。
今回、そこに関西地方のスサを混入することで、
和室にも使える珪藻土が出来ました。
創和建設が何度も何度もお願いして、
ついにつくっていただきました。御苦労さまです。
東京都内に比べ、未だに左官壁が多いという
建築に携わっている1人としては、とても幸せです。
これで、お客様からのご要望にお応えすることが出来ます。
「ホンモノ素材のほぼフラットな珪藻土を…」
低温乾燥機の要望にこたえていただいた相模原の材木屋さん。
そして今回のスサ入り珪藻土をつくっていただいた左官屋さん。
みなさん、我儘なお願いにすぐに対応していただきありがとうございました。
これからも、良いモノがあればドシドシ取り入れていくつもり。
もうひとつ、和のタイルで良いモノが少ないので、
敷き瓦ほどコストがかからず良いモノがないか?
メーカーさんにもいろいろとやっていただく。(ご協力)
「いつやる?」…「そう、今でしょ!」 (笑)
そしてお施主様へ~スサ入り珪藻土、せっかくなのでぜひ使って下さい。
まだ1度も塗っていないので、ある意味実験…勇気のある方手を挙げて!
2013年03月02日
エコです!「モクレンの丘…里サイド」…里に住む、木の家に暮らす。
4月完成を迎える「モクレンの丘」
平野棟梁がコツコツとつくっている「自然素材の家」。
軒の深い大きな吹抜けを持つ住宅で、
もちろんエアコンに頼らないエコ住宅になっています。
夏の暑い空気の流れ、冬の薪ストーブの熱の流れ…
すべてが良く考えてあるお手本のような住まいです。
窓の位置とカタチでそれはわかります。」
この「里サイド」では、遠くの山並みを見ながら一杯という楽しみや、
移植した「モクレンの木」をご自宅のシンボルツリーにできるという
美味しさもあり、とても楽しい暮らし方ができそうです。
そしてなにより、まわりの自然と住宅との関係性。
間取りではなく、日々の暮らし…手間いらずではなく気持ちよさ
工務店がつくるのは80%…後は暮らしながら施主さんが完成させる。
(工事という意味ではなく、住まう方の色という意味です。念のため)
「そんな家になるんだろうな~」とこの状態でもわかります。
設計は、スタジオikbの池辺潤一さん。
このての「自然住宅⇒自由住宅」では、とんでもない才能を発揮する方。
ダイレクトゲインを良く考えた空間設計には、私たちも感心します。
お客さんのご提案にも…「それ!面白いかも」とまず一言、ニッコリ笑う!
工事途中でも、当初と違う発想が湧いて「こうしましょう」とニッコリ微笑む!
彼の家づくりには「調度いい塩梅」という無垢で自由な柔かさが満ちています。
フットワークと多面性から弊社では「きっとB型だ」としばらく噂になりました。
~現在建築中の「犬と暮らす家」や「里の家・ガレージ棟」もお楽しみに。
最後に、遅まきながらもうすぐ工事用看を建てます。
そこには、こんな文章を載せるつもりです。
「里に住まう…木の家に暮らす」
2013年03月01日
「多摩境の家」…基本設計いい感じで進んでます。
2月11日(月)…多摩境の家の基本設計の打合せです。
このお客様の行動力・決断力には脱帽です。
思っていたよりトントントントン進んでいる様子。
とっても遠方から来られているのに…。
基本設計を見て、実に良い住まいになりそうです。
外観・内装、そして2階の窓から見下ろす橋本の街。
開放感のある間取りや空間といい、とても気持ちが良さそうです。
施主様の想いと設計者の能力がうまい具合にプラスに
働いているコトが良くわかります。
以前メールのやりとりの中で、
家具キッチンではない、もう少し便利な既成品のキッチンの選択肢を
手の届く範囲で何とかできないかとい要望もあり、検討開始!
まわりを木で囲い、規格品の存在感を薄くするのも一つ。
設備品は限界もあり取り換える品物。個人差はあるが、
建物本体に比べると、優先順位はちょっと下。
現在、創和建設標準仕様として…
クリナップ・エコステンレスとタカラ・ホーローの2社の製品の
値下げ協力をメーカーさんにお願いしています。業務用も…。
そして、木童さんもステンレスキッチンをだしていますよね。
特にクリナップさんは、特にガンバってくれそうな予感がします。
体に悪くないキッチンで、収納力もあり、自然住宅にも相性が良い。
そしてネックになる価格も、「まあ、このくらいだったら良いだろう」
と、言えるくらいになれば理想ですね。まあ高いとは思いますが…。
リビングで曝される事の多いキッチンの質感は、
ヘタをすると無垢の質感とケンカする事も多いので、
これが上手くいけば長年の悩みも少し解消。
どの選択になるかわかりませんが、
このようにお客様からたくさん勉強させていただくことも多いです。
これからの水廻り…
すべてはあなたにかかっていますよ、立川の「○崎さん!」ガンバって。
多摩境の家の行き先は…
杉の家? 檜の家? どうなるのか? じつに楽しみです。
とても勉強されている施主さんに信頼されるよう、
私たちもアンテナを出来る限り広げて、小さく縮まらないよう努力して、
皆さんに選んでいただける工務店に!
2013年02月28日
ふじの自然学校「いのちめぐる風土の再生塾」…トランジション藤野・森部(もりぶ)
先日「風のいえ」の住人Mさんから1枚のチラシをいただきました。
そこには、ふじの自然学校「いのちめぐる風土の再生塾」という言葉。
水と空気の循環と「森の再生」を真剣に考え、実行するという試み。
ご興味のある方は、(トランジション藤野・森部)のサイトを覗いて下さい。
考えるだけでなく、実行するところが凄い。
それも仕事・商売でないところがもっと凄い。
このような方達のおかげで、ちょっと違う町になっているんですね。
トランジションタウンの大きな核の一つ(トランジション・藤野)
~地域通貨・藤野電力・お百姓クラブ・そして森部…???
トランジションタウン やら パーマカルチャー って
なんか、この名称見ただけでも初めての方にとっては、
「なんじゃそりゃ?」ってな感じでしょ…1度この町へ来て見て下さい。
そしてこの方々、
現在の町づくり・町おこしの「牽引車」の役目も果たしている方々です。
有能な建築家の方々も参加していますので、循環する社会という意味
でも、良い景観をつくるという意味でも、大きなチカラですね。
「ふじの自然学校」…って、これも「なんじゃこりゃ?」ってな感じ。
きっとこういう「なに、それ?」みたいなコトがはじまりになるんでしょうね。
(?)マークが多い場所ほど、ある個性的な人たちにとっては魅力があり、
そしてそれが長い間には、ほんとに普通になっていくのでしょうか。
水上の林業の方~真ん中の製材業の方~そして水下の私たち工務店
それぞれがひとつの方向を意識しながら自分の出来ることをする。
スピード感を必要とする水下の私たち工務店サイドは、動きが早い
なるべく小さな集まりで、無理をしないでまず出来るコトをする。
その一歩前のレールの大きな行き先を考えている人たち
…そんなはじまりの時の「ふじの自然学校」のお知らせでした。
どういう訳か、今月も真面目なブログばかりになってしまった。来月こそは…?。
2013年02月27日
一般住宅と自然住宅の境界線って?
良く打合せや見学会でお客様に聞かれることの一つ
「自然住宅ってなんですか?」「どこが普通の家と違うのですか?」
そこで「う~ん」です。
じつは、はっきりした境と言われると良くわからないんですが…。
合板と接着剤に頼らず自然素材を利用しているから?
環境に優しいエコスタイル?、再生可能エネルギー?、
地域の資源や風土にあった住まい?それだけ…かな?
そこに座った時に、まわりを見まわした風景や匂いや気配。
何故か広がりと柔かさと優しい木の香りを感じること。
どこかで見た間取りでもなく、個性もちゃんとある感じ。
このような建物にはポリやメラミンの質感も当然相性が悪く、
柔かい、光らないということが大切なんだと思います。
窓からの景色もちゃんと考えてあって、風の流れももちろん考えてある。
材料だけの問題ではないんだろうな。
雰囲気みたいなもの…?
つくられた家に人が合わせていくのではなく、
住まう方の暮らし方に、それぞれの家がある感じ。
間取りというものの優先順位がとても低いんですね。
いつでもどこでも、家族の気配を感じることができる家。
余計な仕切りはなく、ドアも必要最低限…無駄を省く。
普段開けて生活する空間には、ハナからドアをつけない。
収納は、タナがむき出しということも多いこの手の建物。
収納の折戸はご法度に近いかも…無垢材に合っていない。
メンテナンスも手間かかりそうだし、やはりドアか引き戸がベター。
便利だが、壊れそうな造り方もなるべく避けることだと思います。
全体が、籠るという感じがなく、繋がってるようなイメージ。
プライバシ―と繋がり・広がりが共存できる。
普通の間取りに無垢を張っただけでは、やはりどこかが違う!
という訳で「境界線」は、あまりよくわかりませんでした。
強いて言えば…建築家の感性がより自然かどうか…ここが重要。
「日々の暮らしやすさと機械に頼る便利さは、まったく同じではないこと」
「小さなことに目がいき過ぎて、大切なことをないがしろにしていないか」
なんだかんだで~自然住宅という分野…
セルフもそうですが、こうして私たち工務店も苦しんでいくんですね(笑)!
最後にひとつだけコマーシャル
「自然住宅限定土地」という私たち創和建設がやっている企画の良いところ。
家づくりのだいたいの雰囲気をはなから決めてしまうという我儘な企画。
ただ、一般に土地は選べてもお隣さんは選べないと言われていますが、
この限定土地は、ある程度同じような考え方の人達が集まってきますので、
無条件の土地よりお隣さん同士上手くいくことが多いと思います。
皆さん家づくりに時間をかけられるゆったりした方が多いようです。