盛況のうちに相模原市緑区の(住宅)完成見学会が開催されました。

戦前ではあたりまえだった「小舞・土壁」という工法でつくられた

昔懐かしい伝統工法の木組みの自然住宅です。

やはり、地元相模原(旧津久井地区)の木材で建てました。

弊社の始まりは(町の左官屋)でした。先代が50年以上も前から

左官屋さんを続け、建築会社となり現在に至っております。

(職人をやめたということは~たぶん手先が不器用(ヘタ)だった?)

一時は都市型RC住宅や公共事業をメインに営んでおりましたが、

ここ10年、再び左官の多い木造住宅建設がメインになりました。

現代では、贅沢な部類に入るこのような伝統住宅。実に骨太!

100年経っても200年経っても、価値があるのでしょう。

創和建設社員一同このような建物に携わることが出来る喜びを

かみしめています。とくに施主であるK様、ありがとうございました。

自然住宅と呼ばれるものは、どれもそれぞれ素晴らしい。

楽しい家が多い中、ここは落ち着いた大人の住宅という風合です。

風のいえ共通で、グルグル回れる間取りが住みやすそう。

家の中を気持ちよく「風」が吹き抜けてくれます。(自然の恩恵)

またキッチンをはじめ木製家具が多いのも特徴の一つです。

「風のいえ・プロジェクト」~相模原市緑区の和のコミュニティ

1軒目の地熱利用の自然住宅(古材再生)

そして2軒目の今回の小舞土壁の自然住宅(そよ風システム)

そして次の3軒目のやはり小舞土壁の木組みの平屋住宅

現在設計中の4軒目(6月には概要がはっきりすると思います。)

4軒の自然住宅が並び、庭や畑ができてくるのは来年春頃の予定。

和の空気満載の庭や畑の中に住宅がポツリポツリと建っている。

そんな想像以上の姿になる予感がヒシヒシします。

このようなコミュニティありきの住宅は、何が凄いって

このプロジェクトに参加していただいたお客様が1番凄い!

(合板だけでなく、壁や屋根も使ってはいけない材を指定、

外のアルミフェンスも御法度にしています。禁止だらけ)

心配をよそに皆さんよくぞ参加していただきました…大感謝です。

昨日もとの地主さんからメールが入り、このプロジェクトを

「先進の田舎」と評されていました。ありがとうございました。

それでは、素人の私たちが撮った「小舞土壁の木組みの家」です。

外観(昼と夕方)
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1階
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土間
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和室
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2階
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吹抜け
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階段室
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キッチン
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浴室
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洗面台
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ウォーク・イン
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ペレット・ストーブ
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玄関
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テラス
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雨水利用・ポンプ
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上記のように写真からも木の質感が伝わってきます。

●見学会当日は3軒目の「風のいえ」も見ていただきました。

これからの「風のいえプロジェクト」はこの建物が中心になります。

平屋であること、そしてこちらも小舞・土壁の家であることが、

その風情を一段と落ち着いたものに感じさせます。(平屋いいです)

土壁・焼き杉のセルフビルド(施主様)もありの木組みの伝統住宅です。

(ちなみに、設計は、施主様ご自身で手掛けられました。)

構造材はほぼ100%地元相模原産材、造作材もかなりの割合で利用。

土壁は京都の藁と埼玉の土、そして藤野の竹を利用しています。

間伐材利用(仕事になる)~森がきれいになる~水がきれいなる

~町もきれいになる~そして人と人、また地域の未来へも繋がっていく。

とても懐かしい光景です。年輩の通行人の方、とても嬉しそうです。

近所の子供たち、土で家が出来るの?まるで童話のようです。

つくっている職人さんたちも、大変だが仕事のストレスはなさそうです。

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上野原の左官職人さん~甥っ子に技の伝承

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小舞を掻いたところ~施主さんもガッツです
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土を付けているところ~吸湿性バッチリです

●もうすぐ大型連休…仕事モードを忘れて、携帯を切る勇気をもって、

ぼーっとしようと思いながら、それすらできない小市民の私たち。

連休明けは、宮が瀬と里山長屋の近くにて自然住宅が着工します。

完成する住まいがあれば始まる住まいもあり、その幸せを感じながら…

  ☆さあ、今年は勇気を持って、携帯電話のスイッチオフ!☆

藤野駅から見下ろした際に、創和建設の古い建物の横に、

白い薬屋さんとラスタータイルの3階建ての建物。

(相模原市とはいえども、ここは中央線の藤野駅。)

以前通りがかりの方が、「全部板張っちゃえばいいのに」

「じゃあ、そうしますか」みたいな感じで、今やってます。

「駅前は藤野の顔だから、良くしてくださいね」

「じゃあ、そうしますか」のような気持ちで…。

各現場で余った杉板を利用しながら(悪い材もありますが)

大工さんが張り、ペンキを塗って、看板つけなおして…

そんなにお金がかけられないので、出来る範囲で

身の丈に合ったリフォームをしていくつもりです。

駅から降りた方々が、まず目にするのが「ふじの音」

そして遠くの山に張りついている「緑のラブレター」

そこから視線を下げて駅のロータリー(?)を見た時に、

どのくらいの方が気が付いてくれるのか?

通りがかりで声をかけた方も微妙な線。

たぶん創和建設の人間(約数名)がほくそ笑むだけかも!

もう少し駅のまわりに緑があれば雰囲気が出るのにな~です。

           まあ、いいか!

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1階部分だけ、ゆるく余った杉板を張っています。
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弊社の前に広げて、切った張ったです。
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物置にもやたら張ってます。
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薬屋さんの建物も、北側だけ張りました。
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●現在計画検討中の「藤野・自然住宅限定宅地」ですが、

近日中に発表できると思います。

まずは、今まで弊社に足を運ばれているお客様にご連絡。

今までと同じく土地紹介や不動産系では募集はかけません。

コミュニティの要素がある土地は、誰でもという訳にはいかないので。

5月には2箇所の土地についてご連絡できると思います。

●また来月からは、念願のホームページのつくり変えに入ります。

1年先延ばし~ほったらかし にしていますので、

材料はたくさん貯まっています。

才能豊かな人達が、偶然まわりにたくさんいたことも頼もしい。

とくに「湖のいえ」「風のいえ」「季のいえ」「セルフビルド系」

そしてこれからの楽しげなプロジェクト…

などの各プロジェクトの関連がメインになります。

やりたいことがたくさんありますが、

やり散らかさないように気を付けます。

高橋さん…遅ればせながら、よろしくお願いします。

明日は、風のいえの2軒目「木組みの土壁」住宅をアップします。

今日は、藤野の森の音楽スタジオの新築工事の顔合わせ。

場所は・野山の食堂(アートギャラリー内)さんに提供していただき、

設計・施工が一同に集まり、施主さんまで顔を揃えました。

初対面のセルフビルド住宅においては、必須科目の食事会。

(昨年の風のいえ以来のイベントです)

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この3時間が潤滑油となり、現場の流れがスムーズに進みます。

内容どうこうより、1つの建物の関係者15人が一同に集まることに

意義があり、設計者も現場が始まってから声をかけやすいのです。

設計者が言いたいことを現場に伝える⇒それを聞く耳を持って望む。

みんなが、同じ目標をもって話をする姿はとても気持ちいいですね。

ここも地熱・蓄熱・セルフビルド住宅ということもあり、

通常の建物に比べ、工程管理や品質管理がかなり大変です。

設計者が職人さんに気軽に話しかける。(現場監督、楽できます。(笑))

電気屋さんの、大型の交通量の多い場所は電球が切れやすいなど、

専門家のプチ情報もチラホラ。雑談の中でもためになります。

前回は、直子の台所さん、そして今回は野山の食堂さん。

開いてて良かった…開けていただいて良かった…です。

長時間にわたり(施主様・設計士さん)ありがとうございました。

最近昼食を車中でかき込むことが多いので、とてもありがたかったです。

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☆ こうして森の音楽スタジオ「顔の見える家づくり」の初日が開きました。

「上野原の自然住宅・凛のいえ」

外装は屋根が終わり、壁のガルバリウム張りの真っ最中。

現在は大工さんが無垢の床・天井をトントンたたいています。

今日も大きな無垢の式台を、細心の注意を払い取りつけてます。

この家の特徴は、藤野の自然住宅に比べると

「2世帯住宅」の関係で、かなり細かく造り込まれています。

間仕切りや、ドアや家具が多く、プライバシーが守られています。

エアコンの効きも抜群に良さそうですね。

若干工事は遅れ気味…このての家は早く上がることは

めったにありませんが、この家もやはり…ゆっくりです。

この大工さんも、2軒あとまでご指名予約が入っています。

もちろんご指名料はいただきませんが、腕のいい大工さんです。

工事の状況写真~前とあまり変わらないんですけどね。(ふ~!)

(パワービルダー系の早い住宅だったらもう引渡し時期です。)

仕上げは漆喰と白洲で化粧します。

そうそう、白洲しっくいという材が開発されたらしい。誰か使って下さい。

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1階の梁の桝組みの中に、ほとんど無節の杉板が覗いてます。

先日の完成見学会のおり、ご見学に来られたあるお客様と、

20分ほどですが、映画の話で盛り上がり、考えさせられました。

「降りてゆく生き方」

この映画は、私の妻や友人とも話し始めると長時間になってしまいます。

タイトルと内容から、とっつきにくそうですが、とても考えさせる映画です。

バブルがはじけて、低迷している私たちまわり…「豊かさとはどういうことか」

この映画のコンセプトの途中には、このような言葉があります。

現在でも…

「人々がいきいきとしている豊な場は、まるで、たくさんの微生物たちが

 お互い繋がり関わりあって発酵し、まるでエネルギーと新しい酒を

 生み出している酒蔵のようである。

 そこは実に生命力に溢れ、楽しさと喜びに満ちている場なのだ。」

降りてゆくではなく…地に足を付けた生き方 のような気がします。

                  この映画…どこでも見れないのが難点。