地元・相模原の木材にご興味のある方、カンナかけを体験したい方、相模大野近くにお住まいの方、
日曜日ちょっとだけでもお時間のある方は、ぜひBONO相模大野のエコ・イベントに遊びに来てください。

【案内チラシ】さがみはら環境まつり_230606_02

今日は、仕事以外のブログをと思いながらも、そう書くこともないので、
またスットク写真からネタになりそうなものを引っ張ってきました。
6月ということで、私の1番大好きだった映画監督のビリー・ワイルダーの
誕生月(サンセット大通り〜名作ですね!)という無理矢理こじつけブログ。

埼玉県深谷市といえば→渋沢栄一とネギとふっかちゃんだけではないんです。
それと今は、花園インターアウトレットも出来たんでしたっけ?

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ただ私たち建築関係の人間にとっては、深谷にはちょっとだけ有名な映画館があります。
そこは『深谷シネマ』と名付けられたミニシアター。昔、4軒もあった市内の映画館が
閉店に追い込まれ(日本中どこも一緒)でしたが、なんと3300人の署名を集め復活‼︎、
古い銀行の跡地での再開を経て、現在の酒蔵(七つ梅酒造)をリノベーションした
とってもいい感じの映画館に生まれ変わりました。素敵という言葉で片付けられないくらい
関係者の方々はご苦労だったと思います。

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実に、300年前の酒蔵でのミニシアターの復活でした。
上映している映画も、流行りものだけではない、思わずニッコリしてしまうものも多く、
懐かしくもあり建物同様ほっこり出来ます。

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最後に、私の若き純粋だった頃(大昔)に、八王子の映画館で買ったパンフレット
を少々公開。だいぶ色褪せておりますが(和田誠のお楽しみはこれからだ!
なんていう映画本を真剣に読み漁り、次はどんな映画を見に行こうとか、
ウキウキしていたのを思い出します。最近のことは、すぐ忘れてしまいますが…。

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そして、その中でもっとも感動した映画「ロング ウェイ ホーム」。
ぜんぜんヒットしなかったのですが、ど真ん中の琴線に触れた感じで、
何度見ても泣ける、今見てもたぶん泣ける、くらいハマりました。

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リノベーションの話を全く書きませんでしたが、深谷シネマで1番感動した風景は、
奥の方の昔のお店の看板で『耳そうじ』と書いてあるあたりの風情が素敵です。
『耳そうじ』のお仕事が昔はあったんですね〜。

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完成から1年と少し…埼玉県日高市のO様のご好意により、
『暮らしの見学会』を開催いたしました。

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当日は、設計の小野さんと私・志村が伺い、久し振りにカワセミの街・日高へ…、
周囲の景色に馴染んで、とっても素敵になっていました。
「家の完成は、お引き渡しの後のお客様が住んでから…」と言われる意味がとても良くわかるこの家。
遠くの山並みを愛でながら風と空気を感じながら暮らせる、心地いい木の家になりました。

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庭、アプローチの自然な外観、そして広い雨宿りが出来る深い軒を持つポーチ。
土色の質感をもつシラス・そとん壁が庭の景観とも相まってほっとできる優しい家になりました。
飛騨高山の谷本さんによる手作りの無垢の玄関扉と周囲の杉の板張りも自然に映ります。

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リビングに一歩足を踏み入れるとそこには大きな吹き抜けを持つ抜け感たっぷりの空間。
小上がりの畳コーナーも広くはないが、ゴロッと寝ても、腰かけても、
なんだかやけに落ち着けるスペースになってます。
その対角線の先には『ピアノが家の風景の1コマ』にちゃんとなっています。
家は、猫も杓子もバリアフリーが必須では無いことが良くわかる。

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天井を見上げると、吹き抜けのセンターにはスッキリとしたシーリングファン。
そこには、2階の部屋の構造(大きな梁)が大胆に規則正しく走っている。
この家の中心には、栗の大黒柱がドーンと天に突き抜けるように起立‼︎
そして新潟の『大樹の会』製作の栗のキッチンと、施主様持ち込みの胡桃の家具が良く似合う。

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開放的な空間と籠る空間とが混在する2階も、それはそれでとても楽しい。
大きなフィックスガラスからは、その先に見えるお隣の敷地の大木が、
絵葉書のように見えて、この家の豊かさに手を貸してくれている。
「設計とは、家の中から見える風景を考え取り入れること」。
創和建設のモデルハウスもそう、…普段、私たちが声高に伝えていることです。

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午前中のみの『日高の家・暮らしの見学会』でしたが、とても充実した
時間を過ぎごさせていただきました。「埼玉県日高市、いい所です」。
帰りには、建築中にも良くお邪魔した手作りの豆腐のご飯屋さんにてお昼を。
施主のO様のお陰で、心も身体も健康な1日となりました。

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これからも国産無垢と自然素材がいい感じに経年変化し、
素敵に歳をとっていくであろう『日高の家』…
O様の未来も、ご家族の笑い声の溢れる中、ピアノの優しい音色に包まれていくのでしょう…きっと。

昨年、建物が完成した『玉川学園の家』。
先日、待ちに待った造園工事が完成を迎えました。

これでやっと、家と外が緩やかに繋がりました。

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南東に一ヶ所だけ公園の緑が眺められる他は、家に囲まれた立地とはいえ、
そのお宝のような風景を大切に生かした設計…大成功です。
南東というのも良いですね。

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シラスそとん壁の土っぽい色合いと、やや明るめのプラネットカラーの羽目板。
創和建設のモデルハウスと同様、私たちには、最も馴染みのある色の組み合わせ。

藤野のような田舎にも、ここ玉川学園のような住宅地にも溶け込む色彩です。

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家のセンターを三角に横切るような土間、そこに隣接した巨大な吹抜けと
庭に続く石張りの三角テラス…、「この家、どうなっているんだろ〜」と、
訪れる人に思わせてくれるちょっと不思議な間取り。

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無垢材での家づくりにありがちなコテコテ感を排除しつつも、
住まう方が健康に、そして愉しみながら暮らせる家になりました。

相模湖に完成したTさま邸。私たち若輩者から見ると、人生の大先輩です。
若かりし頃から、何軒も家を建てて来られ、最後の暮らしの場に選ばれたのは、
相模湖の自然豊かな土地に小さな簡素な家をつくりゆったりと暮らすこと。
謙遜されて「志村さん、この家、外から見ると犬小屋のような家に見えるでしょ」と、
微笑みながらおっしゃられておりました。なんて深い言葉なんだろうと皆さん感心。

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玄関リビングと小さな2階が一つの空間に収まり繋がっている。
バブル期を生き抜いた施主さまが最後の一軒と決めて、
自ら設計趣旨を考えた末にたどり着いた家は、必要最低限のサイズ感と
「犬小屋でいいんだよ(笑)」の空間構成。

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そんな、シンプルな『終(つい)の住処・相模湖の家』の完成です。