豊田の家…もうすぐ完成&見学会

今週の土曜日(9月19日)に見学会を控える「豊田の家」

今回は、街中のため日頃メールにてやり取りしている方の中

希望者のみ見学していただくという地味な見学会になりそう。

そして、最後の仕事は建具屋さんによる玄関ドアの取り付け。

無垢材にてフレームを拵え、最後にガラスを落とし込む。

この引き戸がついただけで、家のイメージがガラリと変わる。

いい感じです。

軒天の晒しの化粧の木も、そういい感じ。

この家の全体の印象は…

無理な造りこみをしない、無理に派手に飾ってないこと。

合板を使わず無垢材にて骨太にキッチリつくるなか、

素材の質感と、その素材が持つ本来の色そのままに。

すべてが「きなり」のイメージです。

再開発の街中でも自然素材の住まいは気持ちいい。

そんなことを感じさせてくれる「飽きのこない家」

杉&桧でつくられた豊田の家…何故か落ち着きます。

    
    
    
    
    

施主様…セルフの塗装をお忙しい仕事の中頑張りました。

気合を入れてたっぷり塗ったので長持ちしそうですね。

リボスやオスモなど自然塗料系はキシラに比べて自然ですが、

そのぶん耐久年数に劣ると言われます。

ただ、キシラでさえ健康に悪い方ではないのが普通の考え方。

一般的な塗料は、さらに害があります。

そうなんです。

世の中、悪い奴ほど逞しい…外来種にも言えることです。

創和建設の日野市内での家づくりは、

来月より東豊田にうつります。

ここ数年、日野市での自然住宅は、ありがたいことに、

お客様が毎年続いて来てくれます。

日野市に住まわれる方は、周囲の街に比べて

どういう訳か無垢と自然な素材が好きな方が多いのか。

はたまた健康に気を使っている方が多いのか。

清流の街・日野…ありがとうございます。

でも、このあたり地べたの価格、やたら高すぎだろ~!

     都留(つる)の家

山梨県の大月市と富士吉田市の真ん中あたり、

都留という漢字からちょっと上品そうな印象を受けます。

いわれはわかりませんが、たぶんそうなんでしょう。

その街に新しく着工となったこの家は、

無垢&自然素材に特化しようという創和建設でも、

そうあることではないある特徴があります。

白洲などの自然素材と自然エネルギー、そして地熱利用等々、

これだけでもなにげに素晴らしいのですが、

神奈川県北部の相模原市緑区ではここ数年で

そう珍しくなくなったものの、山梨県東部では稀有と言っていい

構造材100パーセント「地産地消」~それも施主参加の地産地消。

この施主さん自らが参加という、このあたりがとくに凄い!

漆喰や塗装ではない、山で木を施主自身がチェーンソーで伐採。

写真からも、その楽しそうな様子がみてとれます。

皮むきしているお父さんの前で、お子さんの爆発的笑顔が印象的。

このような家づくりは、池辺&創和のタッグが多く、

設計途中にもっとも多く飛び交う言葉は、そう、いつものように

           「それ、面白そう~!」

それも奇をてらった面白さではなく、暮らすことに必要な選択肢の中、

「愉しく暮らせそうな面白さ」。極めて普通なんです。

設計者の変なエゴや意図が見えてこない。でも…面白い。

着工写真といっても、この家の場合は基礎現場ではなく、

施主さんが自ら伐採や皮むきをしているところ。

現場着工のずっと前に、ここのご主人にとっては着工しています。

そしてセルフビルドと言っても、立派な住宅になるのはもちろんです。

   
   
   
   

綺麗な丸太です。カビとりも時々施主自ら丁寧にやってます。

ちなみにこのパワフル施主さん…普通の会社員の方です(笑)

北都留森林さんと甲斐東部さんのご協力にも感謝。

このような家づくりをしていて考えさせられることがあります。

最近の便利な家電をはじめ、建築の暮らしのパーツに至るまで、

「うまい具合に、保証期間が過ぎると壊れるんですよね~」

そして、それがやたら便利なものだから余計にたちが悪い。

悲しいくらいにその便利さやぐうたら感に慣れてしまっている。

「昔の物は、そう簡単に壊れなかったよね」と言いながら、

そんなに便利でなかったのを思い出す。

便利さは程々に長~く住める…そんな暮らしの「都留の家」

担当の大工さんは、これも当然山梨県の棟梁

道志村の御大の温和を絵にかいたような平野さん。

創和の最長老です(そう見えない!)。

山梨県に、山梨県の山の木材で、山梨県の人が造る

…それにどんな意味があるか…ネットで調べてください。

環境をはじめ、とってもたくさんのメリットがありますよ。

年間十数件のリフォームの現場に立ち会ってみて

はじめてわかる新築住宅のアレコレ。

新築当時は最先端であり、メーカー一押しである新建材を

これでもかと使ったであろう「時代」のわかる中古住宅もあれば、

バブル期にローコストで建てたであろうことが一目瞭然であり、

経年劣化の極みがみてとれる良質ではない建売住宅もあります。

ただ、この差って「五十歩百歩」なんです。

べニアに綺麗な、ヘタをするとプリント素材という仕上げの中で、

素材自体や塗装が厚いか薄いかがその価格差に表れるのでしょうが、

二十年経ってみると、その差はとてつもなく少ない。

          所詮…なんです。

かえって、もう少し昔のシンプルな規格住宅の中で、

職人さんの手作りのパーツが多い家の方が

古くても汚くても、良く見えたりします。

設計や建築に携わっている人たちは、余計にそう見えます。

新築時に「二十年後にどうなっていくんだろう」ということを

ご家族と一緒に大切に考えること。

「これって、難しいことなのですが、もっとも大切なことなんだろうな~」

リフォームに携わって初めてわかる良質の新築住宅

    =経年変化(人と一緒に落ち着いた味のある家に)…理想です。

   リフォーム&リノベーション

どういう訳か新築ばかり目立っている感のある創和建設ですが、

じつはリフォームやリノベーションもそれなりにやってるんです。

現在、施工中の家やこれから取り掛かる家を含めて7軒ほど。

ただ、床や壁をやりかえるだけではなく、

             どの家も「一味違った雰囲気」になります。

今日、ご紹介するのは、出来上がったばかりの2軒。

どちらも相模原市の既存住宅を増改築した個性的な家。

その対照的な2軒の家をご覧ください。

現在制作中のリフォーム部のサイトでは、もう少し詳しく

その他の物件もそのうちに見ていただけると思います。

まずは、そのさわりをちょっとだけ…。

   日連の家

   
   
   
とにかく自然素材にこだわりセルフビルドを思いっきり多用し、

部屋の空気を改善することに努めた増改築。

バブル期の中古住宅ですが、施主様の想いが強ければ、

ここまで出来るというお手本のような家になりました。

薪ストーブのチカラも借りて、とても心地い空間が広がっています。

「家族で暮らす」という言葉がとてもお似合いのあったかい家です。

筋違補強をしていらない壁など取っ払い、大きな空間を奪取!

   吉野の家

   
   
   
もともとデザイナーズ系のシンプルでカッコいい家でしたが、

デザイナーズの弱点ともいえる住み心地を大リフォーム。

それも元の雰囲気は壊さないように地道に改良。

無理やり自然住宅系に持っていくと失敗するのも見えているので、

そこは施主様を含めよ~く考えて写真のように計画しました。

楢の床に自然塗装の壁を配し、色を増やさず…これも大成功!

ケミカルな臭気や湿気を、人の代わりに家が吸ってくれます。

このように、リフォーム・リノベーションはどんな暮らしを目指すのか?

そのあたりがなにより一番大切なような気がします。

部屋のイメージからも、施主様の暮らし方がアタマに浮かびます。

これから先、相模原・八王子・富士吉田とリフォームの現場も

完工しだい、その姿をここでご紹介できると思います。

その、どのお客様にもに言えることですが、

家がその人を表すような、そんなリフォームになりそうです。

飛び込み営業メインの、屋根や外装の塗り替えや床と壁の張り替え

で1セットなんぼというパック制のリフォームも、それはそれであり。

ただ、時間をかけて設計企画するこんなリフォーム・リノベーションは、

たいへんなことも多いですが、満足度はとても高いような気がします。

みなさんしっくりと素材感のあるリフォームをぜひぜひ考えてください。

文章が長くなりましたが、

創和建設…リフォームもやってますのでいつでもお声かけを。

ご来社の折には一言「こんな暮らしがしたい」、それだけで充分です。

コストの配分は、優先順位を良く考えて、後悔のないお住まいに…。

次回のリフォームの完成物件は「牧野の家」になります。

                                  それでは。

2015年08月21日

名栗の杜…にて。

    名栗の杜…にて

今日は、埼玉県の飯能のお隣…名栗村にて。

(半分お仕事、そしてもう半分は楽しみな時間)

飯能の建築家の小野さんとのゆったりとした打ち合わせ。

藤野まで来ていただくか?はたまた飯能まで行くか?

そんな中、タイミング良く藤野の柿渋染めの木下さんから

名栗村のギャラリーに出店しているというお知らせがあり、

それも数年前にプライベートで伺ったことのある「名栗の杜」。

(ジャズやボサノバのライブもたまにやってます)

そこで今回は、少し足を延ばして名栗村まで来ていただき、

「名栗の杜」のカフェで珈琲をすすりながらの話に落ち着きました。

1時期、いくつかの建築&自然雑誌で取り上げられた

手作りのゲストハウス…ムーミン谷にある可愛い家のような…。

床からニョキッと生えている自然木、和紙や塗りの壁、

とてもセンスのいい調度品。すべてが手作り。

家もそうだが、この質感・素材感はつくりものでは出てこない。

ホンモノの素材と住まう方のセンスが合わさると…無敵だ!

1時間以上運転しても後悔なし。

小雨が降る中、これはこれで有りだなと思えるいい雰囲気。

(圏央道の青梅インターまでコンビニゼロというのも凄い)

ギャラリーでは、木下さんの柿渋染めや傍島さんの万華鏡。

     「ここは藤野か?」みたいな空気…(笑)

このあたりは、私たちの住むところと少し似ている。

田舎だが移住者が多いこと。それなりに面白い建物もあること。

シュタイナー学園…ではなく、自由の森学園があること。

ただ、思いっきり山の中で、都心への通勤は厳しいんだろうな?

というわけで、久しぶりの「名栗の杜」の

          雰囲気をちょっとだけ、雨の日も…いいもんだ。

    
    カフェの裏からせせらぎの音を聞きながら…

    

    川辺のゲストハウス…以前はムーミンの家と
    

    和紙がいい感じでよれて煤けて…みたいな
    

    床からニョキッと生えている超天然の変木
    

    日連の木下さんと青梅の森田さんの作品
    

    綱子の傍島さんの作品

数年前のブログでも1度登場した「名栗の杜・ゲストハウス」

その時より何故かいい感じの写真になっています。

なぜ?その時より私のカメラがちょっといいんです…。

再び心の中で…「ここは、藤野か!」の半日でした。