埼玉県飯能市の家づくり。神奈川と埼玉と県は違えど、
創和建設は埼玉県内では、飯能との関係性が最も大きい。

その要因はいくつかあります。
創和のある藤野にシュタイナー学園、飯能市には自由の森学園があること。
ともに移住者が多く移り住んでいること、自然素材に敏感な方が多いこと。
創和建設のメインの設計者の設計室enの小野さんが住んでいること。
お付き合いしている西川材のフォレスト西川さんがあること。
大工さん、左官屋はじめ職人さんも飯能の街からそう遠くない街にいること。
そして、創和建設のスタッフが飯能の町が好きなこと。
そう、地図で見るよりそんなに遠くないんです。渋滞も少ない。

以前作った“菜園がある家“のS様邸から数年、また1軒飯能らしい家が始まります。
畑と山に囲まれた気持ちがいいとっても広い土地…
これだけでも楽しい家づくりになります。

施主のTさんご家族をはじめ、設計の小野さん、創和建設の監督の山口と志村、
飯能の家づくりのいつものメンバーが揃って地祭りを行いました。
その様子は写真からわかるかと思います。

今回のブログは、飯能の家づくりを国交省サイトから抜粋、
相模原市緑区の市会議員さんも参考にさせていただいております。
良いところは是非是非!真似しましょう!

創和建設 “菜園のある家”

構造材には、地元の材木、天然乾燥の西川材を使った地産地消の家。
外壁は、高千穂シラスのそとん壁、内部は杉の無垢材と、漆喰塗り、栗の造作キッチンに、
米のり、にかわを使って造った建具など自然素材で仕上げ、身体にも優しい造りとなっています。
農のある暮らし『飯能住まい制度』を利用して建てた住宅となります。

令和7年4月1日までの‟農のある暮らし”「飯能住まい」制度の進捗状況。

現地案内をしたご家族…411世帯 1119名
‟農のある暮らし”飯能住まい制度認定件数…80世帯 253名
「飯能住まい」をスタートされているご家族…70世帯 219名

‟農のある暮らし”「飯能住まい」住宅の建築の様子

実に素晴らしい👍

先日、1周年イベントを行ったGOOD NIGHT SUIT。

オーガニックコットンのこだわりのパジャマづくりと、コーヒーや焼き菓子がとっても美味しいカフェのオーナーと2つの顔を持つ神鳥智有さん。
そして、私たち創和建設にとっては自邸を建てさせていただいたありがたい施主様でもあります。

そんな神鳥さんに私たちがインタビューしたいなと思ったのは、それだけではなく、このカフェが藤野駅前にできたことで、この通りがちょっと変わった感じがして、いろんな人から「前よりもおしゃれになったね」というお声を多く聞くようになったから…おかげさまで、せっかくいい雰囲気になってきた藤野駅前の景観をもっと皆さんに知ってもらい、これからもずっと続いていってもらいたいという願いも込めてインタビューをさせていただきました。

ー藤野に移住されたきっかけを教えてくださいー
 
 私たち家族ですが、2020年4月に藤野に引っ越してきて、もう6年目になります。
もともと子どもの教育移住がきっかけでしたが、住んでいくうちにこの場所やここにいる人たちが好きになって、だからこそここに店舗を構えることに意味があるなぁって思ったんです。

ー駅前のこのビルは、最初からお店として借りたんですか?ー

 いえ、引っ越してきたころからこのビルは借りていたんですけど、最初の頃は1階を倉庫にしていました。ゆくゆくはカフェとお店にしたいと思っていて、昨年やっとお店ができました。

ーパジャマブランド「good night suit」をされていますが、どんな経緯で始めたんですか?ー
 
 パジャマのブランドは今年の8月で10年になります。
藤野に来る前は目黒に住んでいて、最初の4年間はセレクトショップや百貨店に卸をして知名度を上げつつ、自社のオンラインショップでも販売していました。
でも6年前からは卸をやめて、すべてオンラインだけの販売に切り替えたんです。
だから、実際にうちのパジャマを手に取れるのはここだけです。

 

ー素材など手に取ってみると普通のパジャマとは全然違うのはわかりますが、パジャマへのこだわりについても教えてくださいー
 
 話し出すと長くなりすぎちゃうくらい、こだわりしかないんですけど(笑)。
簡単に言うと、オーガニックコットンを使うだけじゃなくて、生産過程も含めてすべて倫理的で環境に配慮した方法を徹底しています。綿を育ててくださる方から、パジャマを着てくれる人まで、
すべてが心地よい循環を大切にしています。生地も縫製もすべて日本国内です。
実は、日本製の繊維製品は国内流通のわずか1.5%まで落ち込んでいるんですよ。
30年間で2万3千社あった繊維業界の会社が、1万社くらいまで減ってしまっていて、半分以下です。
この現状を何とかしたいという思いで、ブランド立ち上げ当初から「生地と縫製は日本」というのは変わりません。

ーまるで製材業みたいですよね。どの業界も人材難が問題で、
材はあっても加工するところがないから輸入に頼らざるを得ない。厳しい状況なんですね。
そんななかでもこだわりをもって取り組んでいるのは実に素晴らしいことですね。
もうひとつの顔のカフェについてですが、目黒から藤野に越されて、カフェを始めてみて違いを感じますか?ー
 
 違いばかりだと思います(笑)。
目黒でカフェをやっていたら、知らないお客様が多いと思いますが、ここでは顔見知りばかりで、
友達同士が話していたり、「はじめまして」の人同士が会話しているのを見られるのが嬉しいですね。
地域に根付いてきたなって感じます。
競合が少ないのもありますが、人も少ないので、楽しんでやっています。

 

ー楽しいは何よりです。この町って、ある意味濃いですものね。価値観を共有できる人と人が近しいというか…その場所を神鳥さんが作ったということだと思います。珈琲が大好きだとは聞いていますが、カフェをするにあたって、焙煎はご自身で?ー
 
 はい、コーヒーは僕が焙煎しています。オーガニックでフェアトレード、スペシャルティコーヒーという3つのこだわりは大事にしています。ただ、僕たち夫婦はスイーツが作れなかったので、
誰か探そうと思っていたときに麻子さんに出会ってお願いしました。

 

ーここで、地元出身の麻子さんが登場ですね。彼女の多彩さはいろんなところから耳に入っています。「麻子さんの作るお菓子は、どれもとても美味しい」という評判です。美味しい珈琲と美味しいお菓子など、どれもパジャマと一緒でこだわって作られていますね。最後に経営の面でお店をやってみて大変なこととか嬉しかったこととか、何か感じたことはありますか?ー
 
 1年やってみて、皆さんが家事の合間やお子さんを迎えに行く前など、慌ただしい日常の中で隙間時間を作って来てくれて、ここでお話しして帰っていくのを見ると、「お店を始めてよかったな」って思います。藤野に来てパジャマの販売だけじゃなくて、カフェも週2日だけの営業で、バランスよく楽しくやっています。来ていただけるひとたちの笑顔を見るのが本当に大好きです。
移住者が異常に多い町なので、その人たちの横のつながりは本当に強く、友達作りも自然にできましたし、共通の知り合いを通じてどんどん人が増えていくんです。
こんなに知り合いばかりの町って、他にないんじゃないかって思います。
それをさらに広げてつなげる場所になれたらいいなと思っています。

この町はイベントも多く、そこにはたくさんの人が来てくれます。
この店も、作家さんとコラボで展示販売をしたりいろいろと考えていますが、企画するのは大変なんです。作家さん同士のスケジュールがバッティングすることもありますしね。
でも、青年会議所の方が移住者に声をかけて一緒にイベントを作っている様子を見ると、
いい方向に進んでいるなって思いますし、大変でもそれが実に楽しいんです。
これからは、地元の人たちともっともっと繋がっていき、垣根の少ないお店になっていければとおもっています。

 

創和の町おこしブログには度々登場する言葉
「町おこしは、若者・よそもの・バカもの(馬鹿みたいに行動力がある)・そしてクッション材になれる地元民の協力によって成功する」みんなが行動を起こすことで町がどんどん変わっていく。
これから先、地元・藤野がどう変わっていくのか、“GOOD NIGHT SUIT”とともにとても楽しみにしています。
対面(といめん)には“家族と1年商店”、駅のすぐ下に“カドナリ”と、ここ2年で様変わりをしている藤野駅前。
ぜひ、一度オーガニック・コットンのパジャマを展示してあるこの場所に、そして美味しいこだわりの珈琲を飲みにきてくださいね。

2025年7月6日(日)JR藤野駅前広場にて…
いつもと一味違ったライブイベントが開催されました。
地元住民&移住者のみんなが手と手を取り合い楽しい時間を過ごしました。

夕方、JR藤野駅の階段を降りてくると、ぼんやり灯りが…
「なんて、素敵なんでしょう」

ある意味実験的ではありますが、カドナリもジャズ・ゴスペルライブで参加し
充実した時間になったのではと思います。🎵やはり音楽はいい🎵

個人的な感想ですが、毎年というより、年3回くらいあるといい。
3月のいい時期のどこかで…そして今回の七夕のフェス…
最後にカドナリからシュウさん、芸術の家、百姓の台所のその他参加者こぞって
数珠繋ぎの10月の藤野ジャズストリートなどなど…実現すると実に楽しそうです。

ただ、準備には暇もお金もかかります。
町おこし補助金など、その方たちに行政から少しでも予算がおりてくるといいですね。
「あの町、どこか違うよね?」と思ってもらえるような場所になるといい。
それがやがて相模湖・上野原も巻き込んで、県をまたいで広がっていくといい。

全てのことは、夢見るところから始まるんだと思います。
それが、私たちのような第三者の立場の方が、損得勘定なしで夢見れることもあります。

バンブリウム…執行部は、たいへんなこともいっぱいあると思います。
是非、是非、相模原市の応援もいただきながら、
裾野が広がっていくことを期待しております。

最後に、今日のカドナリ・ゴスペルライブで倉地恵子さんが歌われた
ルイ・アームストロングの「What a Wonderful World」の和訳バージョン、
その詩が心にグッとくるものがありました。日本語って素晴らしい!

相模原市緑区の相模湖駅そして相模湖畔からも徒歩約10分、また一つ家が建ちました。
お隣は、やはり1年前に完成したネールアーティストの方も住む家です。

国道20号(甲州街道)も至近。とても便利な土地です。

2人の大工さんが丁寧に作っているこの家は、
若い施主様ながら、外も中もいくつも色を増やさずシンプルに考え、
ファミリーホームさんと遠山信夫アトリエさんのチカラを借りて、
やりすぎない家になっています。

金物に頼らない伝統工法の家づくりも創和建設
このようにシンプルなデザイン住宅も創和建設

これからも、施主様の夢を叶えることを念頭に置き、
固まることなくいい意味での緩さをもって家づくりに励んでいきます。

今回ご紹介するのは、藤野駅前に新たにオープンしたカフェ「カドナリ」の店長をされている髙橋秋彦さん。
カドナリは、コーヒーと音楽と地域のつながりが絶妙に溶け合う、藤野ならではの空間になってます。
創和建設の志村が大家であり、弊社がリノベーションをしたこともあり、店長の髙橋さんにじっくりとお話を伺ってきました。

志村:さっそくですが、なぜライブ・カフェを始めようと思ったんですか?

髙橋:実は、もともと「カフェをやりたい」と思っていたわけではないんです(笑)。
ずっと「自分の住んでいる地域に関わりたい」「街づくりがしたい」って思っていて。
そんな時に中村真広さんはじめいろんな方から「カフェやってみない?」
と声をかけてもらって、それなら面白いことができそうだなって、楽しくなってしまって。
前職はサラリーマンをしていたのですが、思いのほか大きな決断という感じではなく、
自分では転職というより、「部署が変わった」くらいの感覚なんです。
カドナリをする前から、家族の近くで働けたらなぁとは思っていたので。

志村:地域の中で、生活と仕事がつながっているのって素敵ですよね。
とは言えとても苦労が多いとは思いますが、カフェをやってみて実際どうですか?

髙橋:日々悩みながらですけど、楽しくやってます。
コーヒーももともと好きでしたし、人と話すのも嫌いじゃないので。
気づけば常連さんも増えてきて、知り合いというか、顔見知りが多くなってきましたね。

志村:このカフェにはステージとピアノもありますが、どんなイベントをされてるんですか?
また、これからどうしていきたいですか?

髙橋:地元のジャズベーシスト・納浩一さんはじめいろいろな方のライブや、誰でもステージに立てる「オープンマイク」なんかもやっています。今はジャズが中心ですが、今後はジャンルにとらわれず、音楽をやっている人が気軽に挑戦できる場所にしていきたいです。

志村:納浩一さん、メジャーですよね。まさか、ここで彼の音楽が聞けるとは、嬉しい限りです。
工事を担当したものとして一言、地元・津久井の木材を積極的に使い、設計者・材木屋さん・家具屋さんも地元の才能で固め、防音対策もしっかりしてますので心配ないです。
創和建設が責任もってリノベーションをしましたので。

髙橋:そうなんです。本当にありがたかったです。時間をかけてしっかり防音もしていただいて、
外にいても木製サッシとガラスを通して「音楽やってるな〜」くらいの、ちょうどいい感じです。

志村:そうですね、駅の階段を降りてくると雰囲気が伝わってきますね。
コーヒーもすごくおいしかったんですが、こだわりがあるんですか?

髙橋:はい。「スペシャリティコーヒー」といって、全世界の流通量の5%しかない高品質の豆を使っています。香りや味の奥行きが違うので、ぜひ味わってもらいたいですね。

志村:ランチプレートも3種類ありましたよね。地元食材も使ってるんですよね、私も知っている方が卸してますので。

髙橋:藤野や上野原の飲食店の方と連携して、数々の食材を提供してもらっています。
地域の優しい味を、このカフェで体験してもらえたら嬉しいですね。
毎週金曜日は「お惣菜デー」として、いろいろなおかずを置いてもらってます。
この辺は買い物できる場所が少ないので、週末の食卓の助けになればと。

志村:今後、「カドナリ」でやってみたいことはありますか?

髙橋:季節ごとのメニューを充実させたり、生ビールを出してみたいなと思っています。
ライブも、ジャズに限らず音楽に限らずいろんな人がチャレンジできる場にしたい。
そして、自分で店舗を持っていない方でも、ここで商品販売にチャレンジしてもらえ
ような場にしたいですね。

志村:藤野の駅前に、こんなに“人がつながる場”ができるって、嬉しいことですね。
夜、会社から帰るとき、カドナリに灯りがついている…とてもほっこりします。
街が生きている気がします。これから、藤野駅前周辺も相乗効果で賑やかになっていくといいなあとつくづく感じます。
高橋さん、最後に一言いただけますか?

髙橋:観光の皆さんも、地元の皆さんも、ぜひ気軽に立ち寄って、コーヒー片手にひと息ついてください。駅前ですし、駐車場もあるので、日々の切り替えの場所として使ってもらえたら嬉しいです。
カドナリは、毎日楽しく営業していますので。(今のところは、日曜・木曜がお休み)

髙橋さんと話していると、藤野を思う気持ちがにじみ出ていて、「カフェ」というより“地域のハブ”を本気でつくっているのが伝わってきました。
コーヒーも空間も、優しさと熱さが絶妙にブレンドされたカフェ。ぜひ、皆さんも一度足を運んでみてください!