2013年03月02日
エコです!「モクレンの丘…里サイド」…里に住む、木の家に暮らす。
4月完成を迎える「モクレンの丘」
平野棟梁がコツコツとつくっている「自然素材の家」。
軒の深い大きな吹抜けを持つ住宅で、
もちろんエアコンに頼らないエコ住宅になっています。
夏の暑い空気の流れ、冬の薪ストーブの熱の流れ…
すべてが良く考えてあるお手本のような住まいです。
窓の位置とカタチでそれはわかります。」
この「里サイド」では、遠くの山並みを見ながら一杯という楽しみや、
移植した「モクレンの木」をご自宅のシンボルツリーにできるという
美味しさもあり、とても楽しい暮らし方ができそうです。
そしてなにより、まわりの自然と住宅との関係性。
間取りではなく、日々の暮らし…手間いらずではなく気持ちよさ
工務店がつくるのは80%…後は暮らしながら施主さんが完成させる。
(工事という意味ではなく、住まう方の色という意味です。念のため)
「そんな家になるんだろうな~」とこの状態でもわかります。
設計は、スタジオikbの池辺潤一さん。
このての「自然住宅⇒自由住宅」では、とんでもない才能を発揮する方。
ダイレクトゲインを良く考えた空間設計には、私たちも感心します。
お客さんのご提案にも…「それ!面白いかも」とまず一言、ニッコリ笑う!
工事途中でも、当初と違う発想が湧いて「こうしましょう」とニッコリ微笑む!
彼の家づくりには「調度いい塩梅」という無垢で自由な柔かさが満ちています。
フットワークと多面性から弊社では「きっとB型だ」としばらく噂になりました。
~現在建築中の「犬と暮らす家」や「里の家・ガレージ棟」もお楽しみに。
最後に、遅まきながらもうすぐ工事用看を建てます。
そこには、こんな文章を載せるつもりです。
「里に住まう…木の家に暮らす」
2013年03月01日
「多摩境の家」…基本設計いい感じで進んでます。
2月11日(月)…多摩境の家の基本設計の打合せです。
このお客様の行動力・決断力には脱帽です。
思っていたよりトントントントン進んでいる様子。
とっても遠方から来られているのに…。
基本設計を見て、実に良い住まいになりそうです。
外観・内装、そして2階の窓から見下ろす橋本の街。
開放感のある間取りや空間といい、とても気持ちが良さそうです。
施主様の想いと設計者の能力がうまい具合にプラスに
働いているコトが良くわかります。
以前メールのやりとりの中で、
家具キッチンではない、もう少し便利な既成品のキッチンの選択肢を
手の届く範囲で何とかできないかとい要望もあり、検討開始!
まわりを木で囲い、規格品の存在感を薄くするのも一つ。
設備品は限界もあり取り換える品物。個人差はあるが、
建物本体に比べると、優先順位はちょっと下。
現在、創和建設標準仕様として…
クリナップ・エコステンレスとタカラ・ホーローの2社の製品の
値下げ協力をメーカーさんにお願いしています。業務用も…。
そして、木童さんもステンレスキッチンをだしていますよね。
特にクリナップさんは、特にガンバってくれそうな予感がします。
体に悪くないキッチンで、収納力もあり、自然住宅にも相性が良い。
そしてネックになる価格も、「まあ、このくらいだったら良いだろう」
と、言えるくらいになれば理想ですね。まあ高いとは思いますが…。
リビングで曝される事の多いキッチンの質感は、
ヘタをすると無垢の質感とケンカする事も多いので、
これが上手くいけば長年の悩みも少し解消。
どの選択になるかわかりませんが、
このようにお客様からたくさん勉強させていただくことも多いです。
これからの水廻り…
すべてはあなたにかかっていますよ、立川の「○崎さん!」ガンバって。
多摩境の家の行き先は…
杉の家? 檜の家? どうなるのか? じつに楽しみです。
とても勉強されている施主さんに信頼されるよう、
私たちもアンテナを出来る限り広げて、小さく縮まらないよう努力して、
皆さんに選んでいただける工務店に!
2013年02月28日
ふじの自然学校「いのちめぐる風土の再生塾」…トランジション藤野・森部(もりぶ)
先日「風のいえ」の住人Mさんから1枚のチラシをいただきました。
そこには、ふじの自然学校「いのちめぐる風土の再生塾」という言葉。
水と空気の循環と「森の再生」を真剣に考え、実行するという試み。
ご興味のある方は、(トランジション藤野・森部)のサイトを覗いて下さい。
考えるだけでなく、実行するところが凄い。
それも仕事・商売でないところがもっと凄い。
このような方達のおかげで、ちょっと違う町になっているんですね。
トランジションタウンの大きな核の一つ(トランジション・藤野)
~地域通貨・藤野電力・お百姓クラブ・そして森部…???
トランジションタウン やら パーマカルチャー って
なんか、この名称見ただけでも初めての方にとっては、
「なんじゃそりゃ?」ってな感じでしょ…1度この町へ来て見て下さい。
そしてこの方々、
現在の町づくり・町おこしの「牽引車」の役目も果たしている方々です。
有能な建築家の方々も参加していますので、循環する社会という意味
でも、良い景観をつくるという意味でも、大きなチカラですね。
「ふじの自然学校」…って、これも「なんじゃこりゃ?」ってな感じ。
きっとこういう「なに、それ?」みたいなコトがはじまりになるんでしょうね。
(?)マークが多い場所ほど、ある個性的な人たちにとっては魅力があり、
そしてそれが長い間には、ほんとに普通になっていくのでしょうか。
水上の林業の方~真ん中の製材業の方~そして水下の私たち工務店
それぞれがひとつの方向を意識しながら自分の出来ることをする。
スピード感を必要とする水下の私たち工務店サイドは、動きが早い
なるべく小さな集まりで、無理をしないでまず出来るコトをする。
その一歩前のレールの大きな行き先を考えている人たち
…そんなはじまりの時の「ふじの自然学校」のお知らせでした。
どういう訳か、今月も真面目なブログばかりになってしまった。来月こそは…?。
2013年02月27日
一般住宅と自然住宅の境界線って?
良く打合せや見学会でお客様に聞かれることの一つ
「自然住宅ってなんですか?」「どこが普通の家と違うのですか?」
そこで「う~ん」です。
じつは、はっきりした境と言われると良くわからないんですが…。
合板と接着剤に頼らず自然素材を利用しているから?
環境に優しいエコスタイル?、再生可能エネルギー?、
地域の資源や風土にあった住まい?それだけ…かな?
そこに座った時に、まわりを見まわした風景や匂いや気配。
何故か広がりと柔かさと優しい木の香りを感じること。
どこかで見た間取りでもなく、個性もちゃんとある感じ。
このような建物にはポリやメラミンの質感も当然相性が悪く、
柔かい、光らないということが大切なんだと思います。
窓からの景色もちゃんと考えてあって、風の流れももちろん考えてある。
材料だけの問題ではないんだろうな。
雰囲気みたいなもの…?
つくられた家に人が合わせていくのではなく、
住まう方の暮らし方に、それぞれの家がある感じ。
間取りというものの優先順位がとても低いんですね。
いつでもどこでも、家族の気配を感じることができる家。
余計な仕切りはなく、ドアも必要最低限…無駄を省く。
普段開けて生活する空間には、ハナからドアをつけない。
収納は、タナがむき出しということも多いこの手の建物。
収納の折戸はご法度に近いかも…無垢材に合っていない。
メンテナンスも手間かかりそうだし、やはりドアか引き戸がベター。
便利だが、壊れそうな造り方もなるべく避けることだと思います。
全体が、籠るという感じがなく、繋がってるようなイメージ。
プライバシ―と繋がり・広がりが共存できる。
普通の間取りに無垢を張っただけでは、やはりどこかが違う!
という訳で「境界線」は、あまりよくわかりませんでした。
強いて言えば…建築家の感性がより自然かどうか…ここが重要。
「日々の暮らしやすさと機械に頼る便利さは、まったく同じではないこと」
「小さなことに目がいき過ぎて、大切なことをないがしろにしていないか」
なんだかんだで~自然住宅という分野…
セルフもそうですが、こうして私たち工務店も苦しんでいくんですね(笑)!
最後にひとつだけコマーシャル
「自然住宅限定土地」という私たち創和建設がやっている企画の良いところ。
家づくりのだいたいの雰囲気をはなから決めてしまうという我儘な企画。
ただ、一般に土地は選べてもお隣さんは選べないと言われていますが、
この限定土地は、ある程度同じような考え方の人達が集まってきますので、
無条件の土地よりお隣さん同士上手くいくことが多いと思います。
皆さん家づくりに時間をかけられるゆったりした方が多いようです。
2013年02月22日
最後の「風のいえ・プロジェクト」…おかげ様で、とてもいい風景になりました。
地元の木でつくった4軒の現代民家
3月末に最後の4軒目が完成する「風のいえ・プロジェクト」
先日、この風の家の住人の皆様のご厚意で、
3月23日の「現代民家・土間のある家」の完成見学会とご一緒に、
全体4軒の佇まいを感じていただく見学会の開催が決まりました。
ひとつひとつの良質の家が、いい風景に繋がっていく…。
当日は、その懐かしい景色をぜひ感じて下さい。
目的は「地元の木でつくった4軒のコミュニティ」の広報。
地元(相模原の津久井地区や藤野地区)の木材でも、
これだけの家ができます…と地元の皆様にもわかっていただくこと。
都心に近く、けっして材木の産地ではないこのあたりですが…
(日本中に木は生えています)地元がこれを利用しない手はない。
それによって地元の山も森も水もきれいになります。
林業・製材業などの仕事も増えてきます…活性化。
(ただ、私たちはモノづくりが生業、基本は良い家を造るということが前提)
全国規模・地球規模で考えることは、とてもおこがましいので、
まずは足元で出来ること。それが地元材を利用し地元の職人たちと一緒に
無垢な自然素材で家づくりをすること。
日本全国の地産地消は、場所によってはいい材がないと言う方もいますが、
選別すればまったく問題なしです。(~そう、選別すれば)
今回の3月23日(土)の広報では、この企画に携わっていただいた
建築家の皆様の「設計者としての想い」も書面にしていただく予定。
スタジオikbさん、ビオフォルム環境デザイン室さん、きなり舎さん
それぞれの想いがまとまって、このひとつの風景になりました。
ある一定のゆるやかな決まりごとを守っていただいたおかげです。
その決まりごとについては、施主様のご理解が1番なので、
このような施主様に恵まれたということも幸せでした。
500坪の敷地に道路を入れて、さあそこをどうするか?
最終的には、4軒という贅沢な区画割りになりました。
とてもまとまりのある自然な風景…これこそコミュニティ
(境界がフェンスではなく、植栽・木柵のため区画もわかりずらく、
中には仕切りの何もない2軒もあり、どこが境界かわからない。)
そこに太陽熱・地熱の自然エネルギーや藤野電力・雨水利用も加わり、
豊かで開放的な家の資産価値をさらに高めています。
都会ではないこの町には、それに見合う家づくりがあります。
当日お時間の許す方は、ぜひ「藤野の町」へいらして下さい。
個性溢れる楽しげな4軒の里山の住まい…詳細は来月ご紹介します。
(地熱利用の家)
(小舞土壁の家)
(素足で暮らす家)
既成概念にとらわれず、やりたいことをやっています。
そしてすべてが(100点×4軒=400点)じゃないんです。
その場に立った印象は、間違いなくそれより上に感じます。
だからこそのプロジェクト…やって良かった (笑) です。
どの住まいも「…暮らす」という空気がいっぱい。
薪ストーブやペレットストーブもすべてのお宅についています。
創和建設が企画し、お客様が来られ、そして建築家の方々が参加、
途中から企画じたいがどんどんひとり歩きしていった感もあり、
「どこまでいっちゃうんだろう~」「ここまで望んでなかったのに~」
と途中心配になるほど…正直とても嬉しかった。
そしてここに現在施工中の「現代民家・土間のある家」が加わり、
構想3年の「風のいえ・プロジェクト」が無事完成となります。
いい土地と出会い、いい人と出会い、いい住まいができる。
3月23日(土)という日は、私たちの中では「大きなお祭り」のようです。
次は「連のいえ」「内郷の里」でも同じ喜びを感じることができるよう
がんばろうと心に誓う(小俣・岡部・原そして私)でした。
これからも…
単なる箱を造ることなく、みんなで楽しみながら「住まい」をつくりましょう。
相模原の材木でつくられた「風のいえ」を眺めながら、
参加していただいた皆様に、とにかくとにかく 感謝感謝~感謝です!
見学会当日の3月23日(土)が、どうか暖っかくなりますように…。
創和建設㈱ 社員一同