2013年11月18日
「藤野・つながる家」…完成!
「藤野・つながる家」…完成!
相模原の藤野地域の日連という場所に完成した「つながる家」。
邸名の通り地元がの方々が少しづつ繋がって建てました。
そしてここはセルフの漆喰塗りワークショップも思い出に残っています。
このワークっショップに参加された方で、すでにご自身の家づくりに
生かされている方もいます。大成功でした。そしてこれからも…。
構造材は、地元の無垢材がメイン。
外装はガルバリウムと杉板。
内装は杉の無垢と漆喰の仕上げ。(ほとんどがセルフビルド)
コストを下げるために、設計者が間仕切りと建具を簡素化。
通常の無垢の家では考えられないほどのコストパフォーマンス。
「小さく建てて大きく暮らそう」の言葉通りの平屋の住まいです。
木建具や家具も少なく、スケルトンに近い大空間です。
「便利さをふるいにかけて、最終的にこの家になったのでしょう」
シンプルに…シンプルに…
建築中でも「このような家で暮したい」という方が何人もこられました。
面白いのは、この家を見に来られたお客様の口から出る言葉が、
「このような家を建てたい」ではなく、「このような家で暮らしたい」
という言葉を選ばれていること…なるほど!
これからの施主さんの明るく自由な暮らしが目に浮かぶようです。
「家に合わせて暮らすのではなく、家をご自身に合うように変えていく。」
完成した部屋からまわりを見渡しても、
部屋の用途がじつにわかりずらい家(笑)
それでは、施主さん、スタジオikbさん、トランジション藤野の森部の皆さん
津久井森林組合さん、そして各職方の皆さんと創和建設(担当・原)、
途中ワークショップへ参加された東京・神奈川・埼玉・千葉の方々など
みんなが少しづつ繋がった「藤野・つながる家」の完成です。
ここの施主さん、上野原の北都留森林の中田さんともつながっています。
同じような方向性があると、いろんなところで繋がっていきます。
そしてこの平屋の景観が、そのちょっと奥に建築中の「連のいえ」へと
つ・な・が・り・ま・す!
完成写真の撮影前にお引越しされましたので、写真は後日…しばらく後に、
素敵な家具が入ったあたりで内観撮影もお願いしてみます。
こうして…
「藤野・つながる家」が完成し「連のいえ」も先が見え、これからの日連地区では、
すでに上棟している「藤野・田代の家」や「カフェ・てくてく」さん。
そして「連のいえ」の2軒目へとつながっていきます。藤野のなかでも、
昨年度は名倉地区が多かった創和ですが、今年度は日連と小渕が多い。
どの家もそれぞれ十人十色、施主様の希望の場へとつながっていきます。
今回!やたら「つながる!」多すぎだろ!!
2013年11月16日
ゆっくりとした家・パート3…眺望の「多摩境の家」
眺望の住まい・多摩境の家
町田市の北西側に位置する「多摩境の家」
多摩境という新しい街は町田市なんですね。
(私はこの多摩境という街は、しばらく八王子市だと勘違いしてました。
ちょうど町田・八王子・相模原の境あたりに位置しています。)
ここも「高幡の家」と同じく、上棟から約2か月を数えます。
今日大工さんと工程打ち合わせをした結果「来年1月までの木工事」
というご返事でした…想像通りなが~い。自然住宅だからしょうがない。
途中からの応援の大工さんが入っても、12月いっぱいがキツイ感じ。
外装の杉無垢のラス下も、現在ではあまり見なくなった風景です。
(昔はあたりまえだったのですが…)
2階・ロフトからの眺望・夜景(橋本方面)のとても素晴らしいこの家も、
「高尾の家」「高幡の家」に負けずにやはり工期が長~い。
大工さんが終わっても左官やタイルのセルフビルドも抱え、
仕上げも通常の倍かかるであることを考えながら…やはり「ふ~」。
なんとか2月いっぱいに仕上がらないかな~とは思っています。
八王子市高尾~日野市高幡~町田市多摩境
と、現在進行形の3軒の家をご紹介しながら、
いつものように大工さんのありがたさを感じています。
そういえばこの家の上の方で造られている建物も「はやー!」でした。
あっという間に仕上がっていきます。それはそれ、これはこれです。
「あせらず丁寧にいきましょう」それでは「ゆったりシリーズ」終わりです。
(3日間とも「ふ~」のため息多かったかな?)
「ゆったりとした家づくり・パート3…町田・多摩境の家」です。
次のアップは1か月後くらいか…ちょうど応援の大工さんが入る頃。
今日も道志の里から毎日1時間以上、大工さんがんばってます。
数年前に建てた「南大沢の家」もしばらくぶりに見に行きました…(笑)です。
ここも内装にまで来を張った面白い住宅でした。今でも木が香ります。
東京・多摩地区の3軒の自然住宅の中間報告でした。
それでは…
2013年11月15日
ゆっくりとした家・パート2…自然住宅「高幡の家」
自然住宅・高幡の家
京王線の日野市高幡不動駅の近く「高幡の家」
(「日野・三沢の家」に続く、今年2軒目の日野の自然素材の家)
上棟後、約2か月が経過し現在は木工事の真っ最中。
同じころ上棟した他社の建物は、すでに足場がはずれ完成まじか。
規模はたぶんそちらのが大きく見えます。ほんとに早いです。
ココはと言えば、上棟していくらも経ってないような感じです。
大きな桧の大黒柱や化粧の梁をはじめ、無垢な木材のオンパレード。
刻む大工さんのスピードが遅いのもあたりまえ。
日野市近辺の周囲を見まわしても、このような家はとても珍しい。
そしてご近所でも他の住宅が建ち始めています。
「また、途中ですぐ抜かれるんだろうな?」などといつものごとく
現場でみんなと話しながら、ちょっとだけため息…と笑い声。
東京だからしょうがない…
構造や下地がある程度完成したさいには、
応援の大工さんを入れるつもりではいますが。
このゆったり感は「高尾の家」と同じく、住まいのためには最良です。
「日野・高幡の家」の現況(上棟から確かに2か月近いです…ふ~。)
都内の建築は、同規模でもまわりの家が悲しいくらい早いので
このような自然住宅の難しさと工程の遅さを改めて感じます。
それでは「ゆっくりとした家づくり・パート2…日野・高幡の家」の今!
自然住宅・無垢住宅の宿命…手づくりのゆっくりとした家づくり。
まだ、スカスカに表が見えますが、中村棟梁、笑顔でガンバレ!
そう、とてもありがたいことに、
創和建設の一番の売りは「職人さんたちの丁寧な仕事」なんです。
「日野・高幡の家」の今をご紹介しました。
明日の「町田・多摩境の家」に続く…
2013年11月14日
ゆっくりとした家・パート1…現代町屋「高尾の家」
現代町屋・高尾の家
今日から3日間は、多摩地区の3つの自然住宅の様子。
高尾の甲州街道沿いに建つ現代町屋「高尾の家」(八王子市)
ここ八王子という街はウナギの寝床の町屋造りも数多く残っています。
とくに八日町近辺の古~い商業地域など(松任谷由美さんのご実家等)
そんな八王子の西側「高尾の家」
地産地消~相模原市緑区青根の山で伐採した木でつくりました。
そして上棟から約5か月、やっとこの自然住宅の木工事が完了です。
(着工からではなく、上棟から5か月…)
ここまで出来ると、壁や天井の中身の苦労は消されてしまうのが少し残念。
このような「木の家」は、その他の住宅に比べ倍の手間がかかります。
構造・下地・仕上げすべてに、それなりに時間がかかります。
だからと言って最初から多人数で一気につくるのは難しい。
そして、この長~い時間にはそれなりのいい所があります。
無垢材は日に日に乾燥していき収縮します。それはしかたはないこと。
含水率20パーセントが徐々にいい具合に乾燥していきます。
高温乾燥・強制ドライではないので、この時間がじつに大切なんですね。
短時間で完成させると、引き渡し後でもまだ壁や天井の中で収縮します。
当然いいこともなく、仕上げの左官材やペンキなどにクラックも入りやすい。
ゆっくりとした家づくりには、こんなにいいことがあります…先人の知恵。
(現代のすべての住宅に当てはまるわけではありませんが)
そう、「昔は、もっともっとゆっくりだったんですよ~。」
それでは今でも「ゆっくりとした家づくり・パート1…東京・高尾の家」
アプローチからも町屋っぽいこの家のつくりが外観からわかります。
大工さんの仕事も終わり、あとは残りの仕上げを残すだけ。
これからの工事は、外装も内装も左官屋さんがメインとなります。
漆喰…漆喰…漆喰…漆喰と塗り壁だらけの工事が始まります。
古い街の高尾で、12月はじめの(完成見学会)を目指してもう一息です!
床の養生を剥すと、あたり一面に無垢の杉板があらわれます。楽しみ。
通りすがりの方から一言「ずんぶん時間かけてつくるんですね」…う~ん。
工務店としては褒められているような、ちょっとだけ悲しいような?
タイム・イズ・マネーを逆行している家づくり?
そこで弊社の材木屋のオヤジの一言
「50年経った木でつくれば50年持ちます。100年経った木でつくれば100年。
そして時間をかけてキチンとつくれば、家の寿命はもっともっと延びていく」
「ゆっくりとした家づくりのパート1、八王子市の高尾」の様子でした。
明日の日野市「高幡の家」に続く…
2013年11月12日
「里まちネットワーク」が朝日新聞(神奈川&山梨)にて掲載。
「北相模・甲斐東部 里まちネットワーク」
先月、国交省の地域ブランド型住宅の「里まちネットワーク」
…相模原市と上野原市の県を跨いだこのチームについて、
神奈川・山梨の2つの県の朝日新聞が掲載してくれました。
神奈川県と山梨県の協力、そして民間主導。
地元工務店14社が集まり「地域おこし」を念頭に、
風土に合う住宅建設に取り組みます。
分譲建売に席巻されている中、補助金を活用しながら地域の特化性と
差別化した家づくりを目指して、地元の森や山にも還元できるという仕組み。
新聞記事のアタマは「県産材広がれ!」から始まっています。
津久井&北都留森林組合が陣頭指揮。坂本さんと中田さんという
とてもスピード感のある方がいてくれてよかったです。
ネットワークの牽引者としてとても頼もしい。
神奈川・山梨・東京の3軒で、地域材を利用して長期優良住宅を建てる
場合にのみ100万円の補助金を国交省から受けられます。
すでに「里まちネットワーク」の看板が、相模湖・藤野・上野原にて
立ち始めています。(100万円の字が目立つのは勘弁…看板なので)
この看板に載っている建築写真は「ヤマボウシの家」をお借りしました。
「里まちネットワーク」は、チーム全体で13棟分という採択条件です。
そして現在、私たち創和建設では3軒の家が候補に挙がっています。
(武蔵村山市と相模原市)、そして来期分も入れると7軒になります。
「地域型住宅ブランド化」という名前の通りの家づくりがあちこちで出来れば、
日本中で「地元の木を活かす」という意識が芽生えてくることにつながる。
そして、ここ数年で四国はこの地産地消の先進国になりました…凄い。
創和の地域ブランドの目玉…
相模原市緑区小渕の2区画(北サイドは売却済・南サイドも検討中)、
「そう、この仕組みが1番フィットするのは、田舎ではなく街中なんです」
この事業のいいところは「長期優良住宅」が増えることではないんです。
「木の家」が増えること、そしてこの「里まちネットワーク」のもうひとつの縛り
「外から見ても中から見ても建売と一線を画すような家」というところがマル。
地場の「木の家」が増えることによって、街並みがきれいになること。
そして、やがてはその街の景観も…。
そんな感じで家づくりの補助金、
もらえるものはもらって自らの家づくりに生かしたい方、
どうぞ里まちネットワーク「創和建設」まで相談ください。
それでは、写りが良くないですが朝日さんの新聞記事をちょっと。
「国交省・地域型住宅ブランド化事業」にて家づくりを望まれる方、
ぜひご相談ください。
☆藤野の北に建つ「藤野・澤井の家」がもうすぐ完成します。
残りは外構だけ。ガル&杉板の光らない枯れた風情と、
澤井の風景に合った、落ち着いたいい雰囲気の平屋になりました。
地元で生まれ育った若いお施主様が「木の家に住みたい」という
強い想いで建てられました。このケースはそう多くはありません。
田舎で生まれ育つと、都会的な便利さかっこよさへ走るの普通。
このお客様は最初から最後まで一貫してぶれなかったですね。
木と漆喰とガルバリウムがうまい具合に融合したいい塩梅の家…
「藤野・澤井の家」完成写真は後日、イベントニュース欄で。