2011年06月28日
天然接着剤・自然塗料について(自然住宅にはつきものです)
「大地を守る会・自然住宅事業部」との業務提携を通して、
私たちが一番楽しみにしていたのが…「大地の自然素材」です。
食の大地 が 建築にも生きています。
何年か前に、目黒の設計事務所「アンビエックスさん」にいろいろと
ご指導いただき、選ばれし「自然素材」の数々を知り、そして使い、
自社の建物にも採用させていただきました。
大変勉強させていただき感謝しております。
それと同じく
「大地さん」もほぼ同じ路線で、体に悪いものはいっさい使わない。
…謙遜して「できる限り使わない」と言っていますが。
来月より着工予定の 創和・風のいえ のK様邸より、
自然素材の各メンバーがそろい踏みです。
今回はその中で「天然接着剤と自然塗料」についてです。
(4つのこだわりがあります。)
1.石油化学物質や溶剤を一切含まないこと。
2.住む人だけでなく、つくる人にとっても安全であること。
3.木の特徴を、より生かす製品であること。
4.自然環境に負荷を与えず、自然に還る製品であること。
天然接着剤はニカワが主原料。これに青森ヒバ油や岩手木酢液を加え、
さらに米油・柿渋を加味してホルムアルデヒド「ゼロ」にしています。
水性の自然塗料は、やはりニカワがベース。ヒバ油と木酢液までは同じ。
違いはそのほかに「亜麻仁油や紅花油」などの植物油を加えていること。
油性の自然塗料は、亜麻仁油ベースにダンマル樹脂、ヒバ油、紅花油
を加え、完全な無溶剤で作っています。
弊社の「自然住宅の内装ドアや家具、そして木製キッチン」に至るまで、
まったく同じ塗装や接着方法となっています。
石油化学物質や溶剤を含まない家は新築特有の臭いがしません。
ワックスなど、食べることのできる原材料を使っている物もあります。
施工も簡単、メンテナンスも楽(らく)ちん、良いことだらけ
唯一の悪いこと…ちょっと高額であること。(まあしかたがないかな?)
↓シオン(大地を守る会・自然住宅事業部 推奨)のサンプルです↓
シオンだけでなく、この業界の材料の産地は、
本当に東北が多い。ものづくりの材の中心です。
早く(人も町も)元気になることを祈るばかりです。
昨日、相模原市緑区牧野(N様邸)基礎打設完了です。
上野原市内にて、エクステリアも順調に進んでいます。
相模原市緑区吉野の解体現場も完了です。
また、今日は「地熱住宅」の現場勉強会です。
弊社の現場スタッフ総出で実地訓練の予定です。
長くなったので「防蟻処理」については後日ということで…。
2011年06月26日
藤野プロジェクト「里山長屋暮らし」が「住む」に掲載…自然の恵み、手の力。
先週発行された建築雑誌「住む」
テーマは「自然の恵み、手の力」
相模原市緑区名倉の里山にできたエコな連棟長屋
「藤野プロジェクト・里山長屋暮らし」に携わった各職人さんたちに
スポットライトをあてつつ、「藤野」という町の紹介を含め大特集。
表紙にまで使われていて、思わず…「こりゃスゲ~,、東山魁夷の絵のよう」
「手の力」と銘打つくらいなので、今回の紙面の主役は職人さんたち。
知合いの楽しい人たちが、やたらマジメ顔で(笑)~これも絵になってます。
細かい詳細は明日にでも書き込みます。(?書かないかも?)
とりあえずのご紹介写真(抜粋)です。写りが悪くホントごめんなさい。
7月1日(金) 夜7時30分 NHK 首都圏スペシャル にも登場~見てね
さあ、次はどんなプロジェクトができるのだろう。
「エコヴィレッジ」はたまた「ソーシャルハウス」?
もしかしたら、本当に「藤野電力」が…?
行動力のある面白人たち⇒藤野に大集合!
(普通に生活したい人も、もちろん大歓迎!)
最近とくに「発信力」の大切さや凄さを感じます。
次回は「天然接着剤・自然塗料・防蟻処理材」について
とてもマジメな顔で書いてみます。 それでは。
「さ~て、ぼちぼちと良さげな土地を見つけるかな…?」
2011年06月24日
牧野(相模原市緑区牧野地内)桧のいえ…いま基礎工事です。
同じ相模原市緑区の中でも、いつも登場する「小渕・吉野・名倉」
と違い、今回は「牧野」の新築工事現場です。
メインの床が桧材を使用、大きな建物なので見栄えもしそうです。
年末までには完成します。(たぶん)
2世帯住宅(浴室だけは1箇所)で、1・2階の色合いは変えています。
現在は、基礎工事の真っ最中(ジオの瑕疵保証の検査済み)で、
みんなこの熱い中・痩せる思いで・がんばっています。
ホールダウンも少し多め。基礎延長はだいぶ長め。
~痩せるかどうかは、これからの天候と本人しだい~
現場写真のほかに、藤野の中でも「これからを感じさせる」牧野の風景、
やまなみ温泉、昔弊社が建築に加わった南小学校、などの写真を
とりとめもなく並べておきます。(空がやたら広いぞ~!)
ちなみに、「創のいえ」もこの「相模原市緑区牧野」に計画しています。
山なみと澄んだ空気がとてもきれいな土地「牧野」…これからです。
(このあたりエコ・ヴィレッジにぴったし…丹沢山系のホントの山なみです。)
大久和・篠原など多くの集落が集まって牧野です。
芸術の家がここの入り口にあたります。
追伸~川崎市麻生区の百合ヶ丘で増改築やってます。
2年ぶりの川崎。原監督をはじめ皆朝が早くて大変です。
若い時にこの近くに住んでいたことがあり、どんどん出来ていく
新しくきれいな街にあこがれたものでした。(眩しいくらい)
20年経った今…そう見えないのが不思議です。(眩しくないです)
街が変わったのか…自分が変わったのか…それとも両方か?
たぶん歳をとったから、求めているものが昔と変わっただけ。
2011年06月22日
相模原・森林ビジョン(地元の木でつくる家)…まずは足元から。
林野庁は6月1日、2020年までに木材自給率50%以上の
「森林・林業再生プラン」を立ち上げました。
国産材供給量の目標3900万㎥…ってでかすぎてわかりませんが?
私たちの地元相模原でも、国と足並みを揃えて、
最近特に話題になることが多い「さがみはら森林ビジョン」。
「森づくりボランティア講座」という体験イベントも開催されます。
相模原市の約6割を占める森林を計画的・継続的に利用
することにより山や森や里がいきいきとよみがえります。
アタマではわかっているものの私たち建築会社や工務店は
まず何をすればよいのか。具体的にどう動けばいいのか。
そう、まず「地元の木」で家をつくろう。
(お客様の意向が第一ですが…地産地消をお願いする)
現在、藤野でつくっている建物もパーセンテージは低いですが、
それなりに地元の材は使われています。(里山長屋や湖の家 等)
幸い「間伐材」を含め「相模原産材~とくに津久井産材」は、
住宅をつくるのにとても適しております。(青根・青野原・串川地区)
なかでも、杉と桧は良い木材が多く、志同じくする製材業者さんと
「津久井産木材で、どこのも負けない家をつくろう」を合言葉に
少しづつですが具体的に動きはじめています。
一軒のうち60%くらい「津久井・藤野産の木材」が使用できれば
(構造材・造作材の主たるもの)と思います。
今年着工予定の建物のうち、既に2名の方が、
「地元の木で家をつくりたい」という意思をはっきり示されています。
山のため…森のため…水のため…共存する生き物たちのため
…私たち自身のため…そして次世代の子供たちのため
やがては、私たちのまわりの全てに、とてもよいカタチで帰ってくるはず。
とにかく足元からすこしづつ~小さいことからコツコツと~
一軒一軒の(相模原市緑区)お客様に「地産材いかがですか?」
と問いかけることからはじめようと考えてます。
材の数量が足りるようであれば、昨年・今年に続き
(土地のめどがたてばですが)来年末あたり計画しようと考えている
創和建設「自然住宅限定土地分譲・パート3」の建築協定の中に
「相模原・津久井産材木の使用」のお願いを入れてもいいかも。
「国産材・地域産材」の補助金も、お客様が受け取る仕組みで、
抽選や締切がないように継続していただければ嬉しいです。
「地元の木で家をつくること」が当たり前になる日が来ますように!
2011年06月19日
Sさんの一言…削ぎ落として残りの人生いきていく。
数日前、弊社に「藤野の土地」を探しに来られたSさん。
2人で土地を見てまわりながら、軽自動車の狭い空間のなかで、
いろいろ話に花が咲きました。(年もわりと近いせいか)
その途中「住まい方」に関連して、彼がこんなことをポツリと
…その言葉が今でもとても印象に残っています。
「これからの残りの人生を、余分なものをすこしづつ削ぎ落として
なんにも無くなってから死んで行きたい。心だけは豊かになって…」
その続きも何か話していましたが、そこはあまり覚えてません(失礼)。
物をため込んでいく若いころ たいして愛着もないのに
その物があるだけで安心・ないと不安 ⇒ ある意味「メ・タ・ボ」
生きていく上で本当に必要なモノってそんなにないのかも。
削ぎ落とされたシンプルで豊かな生活…引き算の「終の住処」
私にはまだまだ実践できそうもないですが、
この仕事たくさんの方と話が出来てためになります。
また、今度はご家族で遊びに来て下さい。