2011年07月26日
映画 「小さな町の小さな映画館」…日本の「ニュー・シネマ・パラダイス」みたいな!
北海道の南岸に面した小さな過疎の町…浦河町
そこにある座席数48席の小さな映画館…大黒座
93年の歴史があり、徐々に客足も途絶えつつも
館主の「町の文化を大切にしたい」という思いから、
楽ではない経営状態のなかガンバっている姿を
うつしだしたドキュメンタリー映画です。
監督の森田さんは、小さい頃の映画の楽しさが忘れられず、
貧しくとも心の豊かさを残しておきたいと思い、創ったそうです。
あらすじは違いますが、全編に流れている空気が
何故か「ニュー・シネマ・パラダイス」を想い出します。
この北海道の田舎町で映画館が残っている…
ビデオやパソコンで簡単に見れるのに…何故?
(過疎といっても、かなり活気がある町らしい)
それにはキチンと理由があるとのこと。
●この町がサラブレッドの産地で開発ができず、
昔ながらの美しいい風景が残っていたこと。
●映画好きの人達が集まり「何かしよう」と、
たくさんの行動力のある人たちが集まってきたこと。
●その中で、ギャラリーカフェやライブハウスが出現、
イベントやライブが定期的に開催されていること。
●なによりも「大黒座」が、継いでいく人に恵まれたこと。
現在4代目の館主の三上雅弘さんが切盛りしています。
「そこに町があって 人がいて 楽しそう…ある意味知的な暮らし」
小津、黒澤、溝口…チャップリン? 創世記は楽しそうだ。
○「相模原フィルム・コミッション」にもそろそろ注目!
(おまけ)
隣の上野原市に「大正館」という映画館があります。
といっても残念ながらかなり前に廃屋。
私の初めては、ここの映画館での「ガメラ対ギャオス」でした。
今でも時々前を通りますが、昔より建物が小さく感じます。
子供時代のスケールって…ホントあてにならないな。