2013年06月15日

土間の恩恵

高温多湿の日本では昔から重宝されていた「土間」

最近ではパッシブ建築と呼ばれ、建物に少なからず使われています。

土間は熱容量が大きく、夏も冬も私たの暮らしを豊かにしてくれます。

そして光と風の入る大きな窓周辺に配置するのが望ましいようです。

靴を履いたまま家に入れるという便利な空間でもあり、

キッチンが土間とリビングの狭間にあるのも珍しくない。

中には建物を突っ切る個性的な「通り土間」もあります。

通り土間の景観は、目線が先の方を見るのでとても気持ちがいい。

ここ1~2年の家づくりの中での10軒の「土間の家」を集めてみました。

上から順に…「土間のある家」 「モクレンの家」 「里まちの家」 

「郷の家」 「木と土と太陽の家」 「地熱利用の家」 「里の家」 

「鶴川の家」 「森の音楽スタジオ」 「小舞土壁の家」

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タテ・ヨコ・斜めと「土間」にもいろいろありますが…

どの家も太陽か薪ストーブの近くに土間があります。

  

  ↓ 土間と言えばコレも土間~茶室です!
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  ↓ そしてリノベーション~これも土間です!
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   (♬♪ ドマ ドマ ド~マ ドォ~マー ♫♪)

今月はじめ、藤野の日連地区にて地鎮祭が行われました。

平屋プロジェクト「連のいえ」のすぐ近く、

そしてこの家も偶然…とてもありがたいことに…平屋となりました。

ただしこの平屋は木の家という特色以外に別の顔を持っています。

タイトルで「繋がる家」という名を持ってきたのには理由があり、

地元の皆さんが地元の山の木を間伐(きらめ樹間伐)して、

そこに地元の森林組合さんが加わり、そして最後に私たち。

山と家が繋がり、人と人も繋がる…そんな「繋がる家」なんです。

小さな平屋ですが、家が出来るまでの中身はとっても濃い。

この家の打合せがきっかけで、地域ブランドへの参入も道筋が見え、

「みんなで何とか出来る」を感じさせます。

山の再生を考える人、木をいろんなものに製材する人、家を建てる人

標高の少し高い山から中間の製材所、そして建築地の平地まで、

素材と顔の見える…半径5キロ程度のギュッと詰まった「繋がる家」

ここに来てやっと分業制がはっきりして、着工できそうです。

やはり1企業が家をつくるのに比べスピードはゆっくりになります。

それでも、お釣りがくるくらい意味のあることのような気がしています。

建築を生業とされていない一般の方々が家づくりの第一歩の

皮むき・間伐をされたことに尊敬を抱きながらも、

「意味のある家づくり」「意義のある家づくり」って、

           いったい施主様にとってはどうなんだろう?と考える。

そんなものはとりこし苦労で、

施主様は「みんなはりきってやってるね~」とにっこりと微笑む。

最後に、(ここに携わる様々の建築関係の職人さん)は、

いつもと変わらずきっちりとしたお仕事をしていくのだと思います。

(大工さんにとっては、どこの材も善し悪しの判断のみ!)

地域ブランドとリンクしながら「繋がる家」…現在秒読み段階です!

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この家の設計は、「繋がる」といえば、そう、スタジオikbの池辺さん。

神主は、創和建設・不動産部の西田御大のもう一つの顔(多才です)。

2013年06月12日

心地いい家

先日、都内のお客様の家に訪問。

まあ、この家の居心地の良さにはビックリ。

築5~6年

家も素晴らしいのですが、あまりモノの置いていない空間、

そして置いてあったとしても目に飛び込んで来ない調度良さ。

そんなに大きな部屋ではないのに大きく見える。

威張ったところが全くない、そして穏やかで柔かい。

    

    「住まい手のセンスがいいんだな~」

つくられた通りに家に合わせて生活しているのではなく、

ご自身、ご家族に寄り添うように家が変わっていってくれてる。

そんなことを感じながらの2時間の訪問でした。

この家は、

5年…10年…15年 その時その時で いつも調度いいんだろうな。

昨年の「地域型住宅ブランド化事業」がゴールが見えてきました。

そして創和建設が参加した「チーム・ウッドマイスター」による

5軒の家づくりも残り2軒、それももうすぐ完成となります。

すべて無垢材とはいきませんでしたが、軸組みや床に関しては

相模原・津久井産木材を利用する事がかないました。

その他の建物も含め、今年度は10軒を超える「地産地消の家」

が竣工できたこと、皆様のおかげかと感じています。

地元材を使うという裾野も広がりました。

これだけ出来るんだという視野も広がりました。

まわりの方々も、かなりレベルアップしたようで、

私たちもそれに引っ張られていった感じです。

そして、今年度も同じく「国交省・25年度地域型住宅ブランド化事業」の

チーム採択が昨年と同じように新しくスタートとなります。

原木供給…製材…建材流通…プレカット…設計…そして施工のチーム

その1番前には、地元の木で家を建てたいというお客様が。

昨年に続き「とりあえづやってみよう!」の精神で今年も

                             …と思うこの頃です。

それにしても、補助金のタイミングがとてもゆっくりな事業。

構造計算だけでなく人間関係などちょっとだけ面倒なことも。

コストを追い求める会社にはたぶん不向きで、

「私たちは地元の木で家をつくってます。わかって下さい。」

という、ある意味(理念優先)の会社が積極的に動いています。

一時の利益ではなく、長く続けられる工務店になれるよう…

材木エコポイントに続き、今季も「地域ブランド」に参入します。

   (自らが良くなるためには、地域が良くなること)

相模原市の(旧)津久井・城山・相模湖・藤野そして上野原地区

の狭いエリアで何か出来ると面白そうです。まとまってるし。

なが~い目で見ると、そのうちいいことあるかも…ですね。

                                          以上

創和建設が昔お世話になった山口県光市の建築家の永井さん。

彼のサイトをたまに覗くと、この「身の丈」という言葉が多く見られます。

「身の丈~自然体であり、あまり無理をしないということ。」

私たちもモノづくりの建築屋なので、やはりいい家を創っていただきたい…

の気持ちがいつもどこかにあり、お客様にご迷惑をおかけすることも

時にはあるかもしれない。そこまで望んでないないのにという感じ。

この「身の丈」という言葉はとても心地良くて、

身の丈に合わない服はどんなに高価でも、やはりおかしい。

住まいもそれぞれのお客様が無理をされない範囲で最高の家。

それをみんなで目指すべき…こんなことを考えさせてくれる。

私たちのエゴではない「身の丈ハウス」…真剣に考えています。これからです。

まずは「ウナギの寝床」の家づくりから。

                少し背の低い身の丈でも良いと思っています。

                  

               シンプルに…シンプルに…とりあえず、やってみよう!