「高尾の家」

ここは、「大地を守る会」の会員さんの家づくりです。

現在「高尾の家」は、2人の大工さんが一生懸命頑張っています。

ともに、いつもは一人で1軒の家を仕切る優秀な大工さんたちです。

寡黙でとても腕のいい2人の棟梁…

こちらの現場に来る前は、「藤野・土間のある家」や「里まちの家」で腕を振るい、

そしてここが終われば、やはり自然住宅「牧野・命の輝く家」へと続いていきます。

この2人、遠い昔に同じ親方のもとで修行した大工さん。だから仲もいい。

ここも素晴らしい建物になるであろうことが、仕上げ途中の今でもわかります。

(現在は、長い時間をかけ外まわりが完成して内部の造作へと移っています)

街中の自然住宅の特徴である1軒完結型の家で、パティオが力を発揮します。

このパティオの使い方や飾り方で、この住宅がどんどん変わっていき、

現場に行くたびに「実面積より広く見える楽しい空間だな~」と感心します。

外装のガルバリウムと杉板、内装の漆喰と杉板という都市型自然住宅の王道。

さらに、ウナギの寝床の敷地を最大限生かす面白い仕掛けもたくさんあります。

歴史ある街「高尾」の甲州街道に面した

          現代町屋「高尾の家」の施工中の様子を少しだけご紹介…。

やはり、家づくりって大変だ…12月の完成が楽しみです。ガンバレ!W棟梁。

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無垢の大きな梁、そして杉板や羊毛断熱材などが見て取れます。

全体のカタチがはっきりわかるまでもう少し。
ビニールクロスの無い家なので、これからも時間がかかります。

設計が良くて大工が優秀であれば、家づくりは問題なし。

ただ1番大切なのは、関わる方たちの相性がいいこと…これ大切!

「高尾の家」もみんなで協力してここまで来ました…もう一息。

横浜の荒川さん(設計)のサイトも覗いてくださいね。

12月初めの「完成見学会」を目指して、入ってくる職人さんも増えてきます。

やがて足場がはずれ、この高尾の街に風変わりな木の家が見えてきます。

こんな「現代町屋」風な建物が並ぶといいな~などと思いながら…

  「高尾の皆さん…自然素材で家をつくりませんか?」

みんなが集まる~薪ストーブの火入れ式

遅いお知らせになりました。火に集まる人たちのお知らせです。

先日の「藤野・里まちの家」に続き、もう一つの新築現場にて

薪ストーブ・火入れ式が賑やかに行われました。

場所は、先日完成見学会を行った「相模湖・寸沢嵐の家」。

前回と同じように、関係者10人ほどが薪ストーブを囲んで、

家主がチャッカマンで火をつけるとみんなが拍手。

それから1時間ほど、薪ストーブを見ながら楽しくおしゃべり。

言いたい放題で、酒も飲んでないのにちょっと騒がしい。

薪ストーブが設置されただけで家の雰囲気が一変します。

ストーブ屋さんてホントにいい仕事ですね。

火をつけただけで拍手が…それまでの職人さんもたくさん苦労しているのに…

デンマークのワムというメーカーの、どちらかというと少し小振りな薪ストーブ。

この家には、サイズもカタチもとてもあっています。(泥臭くない感じ)

いつものごとく、この火入れ式の儀式を境に家の主役になる黒い箱!

  

               そして今日から

「薪ストーブのある暮らし」の始まりです。

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☆参加した人すべてが見事に火を見つめていますね。

 太古の時代から人間って火のまわりに集まるんですね。
 これから先、薪割りの作業も手ぐすね引いて待っています。

 ここの施主さん薪割で1年後には今以上に筋肉隆々に…。

 施主のI(アイ)さんご家族、長い間どうもありがとうございました。

 この地域ではファイヤーサイドのアンコールをいれた

 「ヤマボウシの家」に続き2軒目の薪ストーブのある家になりました。

 それにしても、家じゅうが暖かい…家族に火をともすささやかな式典です。

 夕暮れ時のこの「相模湖・寸沢嵐の家」の外観はとてもいい雰囲気。

 大きなガラスから空間のつながりがよ~く見えて素敵なんです。

 このような家は、これから選ぶカーテンも難しいですね。

「藤野・自由すぎる家」

相模原市緑区小渕に建築中の「ふじの・自由すぎる家」

今年度完成を目指し、現在外壁のチャネル・ウッドを張っています。

もちろん自由すぎるというくらいなので、手間はセルフビルド多し!

チャネルは防火認定がとれている珍しい外装材。

観光案内所の「ふじのね」でも使いましたが、

ラフ感いっぱいのある意味男らしい外装無垢材です。

ご主人がデカいチェーンソーとか抱えてでてくると似合いそう。

古材やダメージウッドの大好きな施主さんにぴったり。

よくあることで、工事がすすむにつれて、最初から大切にしていたところが、

情報過多の今、徐々にずれていってしまうことがあります。本末転倒!

こちらの建物は大丈夫そうだ。ご自身の本筋からは外れそうもなさそうです。

ラフでカッコいい、そして温熱環境にこだわった家づくりを目指し、

完成後は、2階の半分が吹き抜けるという大胆さで見る人を圧倒しそう。

どちらかというと、和よりも洋の匂いのする住宅になります。そして立地…。

畑の中の1軒屋らしい「生き方にもこだわる家」になっていくのかな?

サッシを含め、数値以上に寒くない暑くない家になります。

そして、前回も書いたように、おおざっぱな出発点のラフ図面で造っていく

「自由すぎる家」は到達地点が、誰にもよくわかりません?

11月になりこれからの仕上げプランによっては最長不倒距離になっていくか

はたまた平凡なジャンプで終わるか…施主様しだいの自由奔放さ。

今のところ仕上げとしてはチャネルとオスモの肉厚オーク床材しか見えてないが、

この2つは大成功です。この建物のイメージにドンぴしゃ。

これから先、良いとこどりではない、ぶれない方向性が貫ければ言うことナシ。

なるべく光沢のない素材でいきましょう。ラフ&骨太で!

細かいことは気にしない、本当に必要なものだけを忘れずに…。

まだまだ中盤ですが「藤野・自由すぎる家」のこれから。

長方形のシンプルな形の中で、空間と素材と施主さんのスキルで勝負します。

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☆チャネルのラフさが写真からも伝わってきます。

塗料の吸い込みも良く、対候性も高い材料ですね。

少し濃いめに塗装するとさらに耐久性が上がります。

繊細な日本人からは生まれなかったであろう外装パターンで、

1枚だけのアップで見るとちょっとザラザラがキツイのですが、

それが大きく張られると、とてもいい感じの壁面になりますよ。

さらに鋳物やアイアンの素材感も似合うかも…。

                      目指せ!ラスティック。

「木と土と太陽の家」

藤野・風のいえプロジェクトの3軒目のM様邸

こちらの施主さん、ご主人はトランジション藤野の森部の方。

そして奥様は建築家。もちろんこのご自宅の設計も。

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先日、雑誌「住む」でも少し紹介されていた懐かしい平屋の伝統工法住宅。

この雑誌に載っていたことで、ふと考えてみました。実はこの家、大人気!

この建物は、決して大きくない(25坪を切る面積)述べ床面積ですが、

見た目だけでなく家の中に入っても、数字以上の大きさを感じます。

            「どうしてだろう?」

外部は、軒が大きいことと屋根がシンプルなことが原因だと思うのですが、

内部に関しては、吹き抜けがある・間仕切りが少ない・当然建具や家具も

少ないことで可変性にも対応が可能になり広さを確保、

そんな中プライバシーは間取りのマジックでキチンと守られている。

そして、このバリアフリーの時代に短い梯子で上る小部屋もあることにより

やたら大きく感じるのかもしれない。どうなってんだ~空間がある。

フラットではないレベル差をあえて持たすことにより楽しい不思議空間に。

3LDKとか、そういう既成概念では推し量れないスケール感なんですね。

現在、このきなり舎さん「牧野の家」→(もうすぐちゃんとした名前で伝えます)

の設計が終盤を迎え、ここも斜面地に建つこともあり、やはりフラットではない。

どうなってんだ~空間を持つ高低差がある家の中心に座ってみると、

南面からは、バカデカい畑と遠くの山並みの景色がリビングに飛び込んでくる。

そしてここも、実際の坪数よりも大きく感じるのだろうと建てる前から期待大。

ハウスメーカーだったら「スキップフロアの家」?あたりで売るのかな?

モクレンのN様邸にも言えることなのですが、ここ田舎では、

                  「小さく建てて大きく暮らす家」あたりがぴったり!

そしてもう一つ、自然住宅というくくりの柔らかさはどこから来るのか?

私たちのようにゼネコンを経験してると、「窓の高さは揃えましょう」だったり

「配置も綺麗に当分割」だったり、規則正しくということを考えてしまう。

間取りというものに縛られてしまう固い習性も悲しいかなあります。

その点、「自然」というくくりの中では、あえて窓の高さや配置をちょっと

だけ「変」にする?この緩さがとても良く見えるのかも。

この「変」は、規則正しくないだけで、効率は理にかなっている。

換気や採光のことだけではなく、あとと何センチ上げると

そこに素晴らしい景色が映るからなどの理由で他と揃わないなど…。

「自然」に窓を効率良く気持ちよく配すると規則正しくならないだけ。

自然住宅とは、自然素材や無垢でつくるからだけでなく、

温熱環境や通気性などあらゆる意味で「自然」なのかな?

そこらあたりが一般住宅との違いになってくるんだろうな?

たぶん規則正しく積み上げられた方眼紙に書くような家は、

あまり自然ではないんですね。

このような事を考えながら「この分野の設計は難しい」といつも感じます。  

今日は、風のいえ「木と土と太陽の家」をちょっとだけ考えてみました。       

                                            以上

「どうやったら価格を抑えられる?」…の巻!

設計&施工とも、少し割高になる自然住宅と呼ばれる建物。

すべの木材を集成に頼らず無垢で造り、仕上げにおいても

自然素材・天然素材を利用する。

防蟻処理・断熱材・塗装・接着剤に至るまで吟味する。

時間とコストがかかるのは当たり前の世界。

ハウスメーカーの家と比べるとお得感はかなりありますが、

ただし、ない袖は振れないという現実があります。

もう少し手の届く範囲で、大きな満足が得られる方法を考えましょう。

まずは、間取りの検討から?

壁・建具の数量を減らすこと。この方法は空気の流れや薪ストーブの恩恵

という意味でも、とても効果があります。

ただ、開放的なだけではなくそこまで考えて意味のある空間をつくること。

2番目は、水まわりや設備機器に高額なものを設置しない。

床・ドア・壁・天井などすべての素材がいいのだから、

一般住宅のように機器が目立たなくともいいのだと思います。

「いいキッチンでしょ」じゃなくて「いい家だね」みたいな。

最後に、セルフで出来るところは頑張る!

ここだけは、お客様の精神力と体力に期待。

思った以上には減額にならないことも多いのですが、やらないよりは…。

こんな感じで、理想の住まいを実現されてこられた方々がいます。

↓お手本の家を3軒ばかり(偶然ですが、すべてスタジオikbさん)

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昨年から今年にかけて建てた上記の建物は上から順に

「里の家」…「ヤマボウシの家」…「モクレンの丘・里サイド」です。

写真の照明や業務用キッチンなどをはじめ、シンプルさが伝わってきます。

このような家には、着飾った機器は逆に似合わないという面もありますが、

価格に関してもお得なんですね。

そしてこれらのすべてに家に共通すること。

はじめて、家に入った方が「こりゃ、どうなってんだー」という印象を持たれる。

そして、これだけケミレスにつくっていながら、コストパフォーマンスの優秀さ。

そしてそして、なによりも座っても立っても、素晴らしく心地よく空気も美味しい。

そしてそしてそして、これから施主さんの色が程よく加味されていく家であること。

敷物、カーテンなどが最も映える、仰々しくない自然体の姿勢を感じます。

「こうすると便利、こうするのが普通」ではなく、「こんな暮らしがしたい」の

数字には表れない快適さをよく考えてつくった家なのだと思います。

「つくられた家には住みたくない」自己主張の強~い人たちの理想形。

そして住宅とは、お引渡しの時点で100%じゃなくてもいいんだということ。

そしてそしてそしてそして…この方々は引っ越されてから自分だけの

贅沢を始めます。薪ストーブだったり省エネだったり雨水利用だったり

最初がスケルトンに近い分、ガンガン出来てしまいます。

薪ストーブもアンコールやイエルカストーブなど多岐にわたります。

ここには、時間と体力とお金をかけていくんですね。

「何年家づくりを楽しむのだろう?飽きるまででやるのだろうか??」

上記の3軒は、まだまだこれから進化していく家々です。

(注)コストパフォーマンスとは書いておりますが、別に建売のように安価な

わけではありません。高い品質の住宅を少しでも下げる方法という事です。

コストのバランス、どこにかけるのかという事なんだと思います。

世の中、いろんな方がいます。あたりまえですが十人十色。

人だけでなく、立地や周辺環境によっても家の作り方は変わります。

市販の間取り集があまり役立たないのは…あたりまえなんですね。

いきなりの昨年の建物の再登場!

だいたい「○○を考える」というタイトルで書くときは…そう私が暇なとき(笑)。                      

                      

                     以上、自然住宅のコストを考える…でした。