今日は、設計から着工までの、だいたいの流れのご説明。

1、基本設計…打合せを数回持って基本プランを作成

  仕様材料の検討も合わせて行います。大切です。

(10年後・20年後の家族構成もアタマに入れたうえで)

2、概算のお見積り…間取り等でおおよその金額をはじきます

  詳細の見積りが欲しい方は、ここをとばす方もおられます。

  (概算の域を出ない積算なので意味がないという考え方)

3、設計契約締結後、詳細図の作成に入ります。

4、詳細見積りの作成。見積りには3週間くらいかかります。

5、設計事務所にて見積り書の精査を受け、再打合せをして

  手直し後、お客様と打合せになります。

  (描く人・つくる人・住まう人がそれぞれの立場で。)

6、金額により、設計変更・材料変更等の検討・再見積り。

7、すべてが決定…確認提出と工事契約。

8、建築確認が下り次第、地盤調査に入ります。

  工期により多少の前後はあります。

9、やっと…着工です。

平均で、設計4~6か月程度かかります。

長い方は8カ月かける方もおられます。

設計中にお客様が細かく調べるようになり、

いろいろな住宅展示場へいかれたりして、

家の趣味がどんどん変わって行くことも多いです。

信頼できる建築家にある程度任せる姿勢も必要かと…。

私が施主だったらの仮定で、いい家をつくるコツですが、

○ なにしろ暮らし方のイメージをガンガン(一生懸命)伝える。

                 3LDKなどの不動産間取りではないですよ。

○ 間取り図を自分で書き過ぎない。部屋の継ぎ足しになってしまい、

                間取りを今の生活に合わせてしまう恐れあり。

○ 展示場へ行き過ぎない。良いとこどりの悪い住宅になる恐れあり。

                 ケミカルの建物だらけだし。

○ 材料のことを調べ過ぎない。性能・数値を気にされ過ぎて、

       コストバランスが悪くなる恐れあり。この失敗とても多いです。

○ 設計担当や施工担当の人に、なんでも聞いてみる。

      便利なモノの裏には必ずデメリットもあります。

                       すべてに良いモノは存在しません。

○ ご自分の中で、建物部位の希望の優先順位をつけておく。

                     そして、ご夫婦が仲良く打合せ…です。

1つ1つ100点満点の高い材料を使い、すべて足しても100点より、

1つ1つは程々の70点ですが、そこにプロの力が加わることにより、

足し算の結果が100点に限りなく近づける事が理想だと思います。

特に高気密・高断熱住宅の場合、密閉した箱の中にアロンアルファを

数滴垂らして生活するようなもの。そこに大きなコストをかけるのは?

まず本筋の骨組みと素材がありきで、余ったお金をそっちへ使う程度

で十分だと思います。気持ちの上で酸欠住宅になりかねない?

迷った時は(シンプルに、程々に)、将来足し算ができる間取りに。

引き算は、建物を壊さなければならないので⇒基本的に無理!

                               

           

先週からボチボチと電話が入りはじめました。

「今年のひかり祭りはどんな感じですか?」のように。

せっかくのお電話なので、ネットで調べてとも言えず…

今年は昨年同様「ゼロエネルギー」で実施するようです。

太陽光とバイオで発電、3日間の長丁場を乗り切るとの事。

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たくさんのアーティストの皆さんと関係者のみなさんが、

お祭りでさえ「エネルギー」の事を考える。

私たちが考えるより簡単なことではないですね。

その実行力に拍手です。

        ゼロエネルギー

他よりちょっとだけ暗めのお祭りもいいですよ。

ひかり祭りの会場は藤野電力のお膝もとの牧郷ラボです。

廃校になった小学校を再生、利用しています。

(ぜひサイトを覗いてみて下さい)

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8月11日、藤野のカフェ・シュウに綾戸智恵が来るらしい…行きま~す!

(綾戸さん、昔々の・夜空ノムコウ・の発売記念ライブ以来です。)

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「スロ-・ダンサー」     期待しています。

山梨県上野原市の2軒の住宅。

本町住宅の地鎮祭が無事完了。

今にも降りだしそうな空の下…もってくれました。

数日後には松留住宅の地鎮祭も完了。

ともに木質系外装の片流れの住宅。

延床面積は総2階経済面積の30坪前後。

住宅地のため、1面の特化に気を使った間取りです。

上野原市・本町住宅
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上野原市・松留住宅
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美しい「宮が瀬湖畔」に建築中の平屋住宅の現在(いま)。

大工さんの仕事がもうすぐ完成予定となります。

塗り壁の下地(貫)が見えている通り、いつもと同じで

自然でやわらかい住まいになります。

セルフビルドの比率がとても多い建物で、

完成にはまだまだ時間がかかると思います。

今年は「吉野・郷のいえ」のOさんとこの方が、

セルフビルド大賞になりそうです。ハンパないです。

屋根なりの天井杉板の大空間も迫力があり、

この状態でもシンプルでカッコよくなりそうな予感。

経年変化もバッチリ!

間仕切りや内装ドアも少なめで、コストパフォーマンスに優れ、

軒も大きく張りだし、日本の風土にとても適したつくりです。

見るからに部屋の空気の流れも良さそうですね。

大きくなく、華美でもない。しかし本物の家。

こんな家がこれからの主流になっていくような気がします。

完成時期は…施主様の体力と有給休暇にかかっています。

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2012年07月21日

建築家と組む

弊社(創和建設)には、現在カタチだけとはいえ設計部があります。

1級建築士も2名在籍。設計・監理とも問題なくこなせます。

ただし、今年にいたっては自社設計は1物件のみ。

それもお客様に頼まれた末の1物件。

お客様の建てたい家がほぼ100%決まっていたこともあり

自社設計に踏み切りました。

(いつも以上に時間をかけてしまいましたが…)

何故、自社ですべてをしないかというと、

設計のみを生業としている建築家と私たちでは、

設計に対する取り組み方が変わってきます。

私たちは建物が問題なく完成するために全力を尽くします。

そのために、設計上無理をできないという甘さも少しだけ出てきます。

また、得意な工法・材料で同じような建物が増えてくるのも事実。

しかしお客様は千差万別…。

そんな訳で、たくさんの個性的な建築家の方たちとお付き合いをして、

利益追求の自社設計施工の道を通らず、設計施工分離の道を歩き、

施工に専念することで楽しい仕事にしていくことができればと思います。

大手ハウスメーカーとのはっきりした差別化のため、

まずはいい建築家と組み、慣れあいではないお付き合いを続ける。

そしていい材料屋さんと組み、腕のいい職人さんにつくってもらう。

ありがたいことにそうすることで、いい施主さんがこっちを見てくれる。

描く人・造る人・住まう人…いい人が繋がるといい家が出来そう。

いい意味での(欲張りな工務店)であり続けたいと考えています。