2015年09月24日
自然住宅・豊田の家…完成!
豊田の家…完成!
10月19日(土)に東京地区の方々のみお呼びして
完成見学会を開催した日野市の自然素材の家。
再開発の盛んな日野市豊田の南口の住宅街に完成。
構造から仕上げまで(杉・桧・漆喰・和紙・麻)などで造りこみ、
接着剤を多用する合板・コンパネは一切使わずに施工。
化学物質過敏症の方々にも有効な家となりました。
表で、建物に近づくだけでほんわか木の香り、
そして玄関に1歩足を踏み入れるとそこには無垢の匂いが…。
そう、これが本当の新築の匂いだと実感させてくれます。
(接着剤の匂いを新築の匂いと勘違いされている方多いです)
田舎暮らしの家とは違い、土地の広さや価格など制限も多く、
やりたいことの叶う確率は市街地えでは減ってはきますが、
そんな中でも「このような家づくりがきっちり出来る」ということを
感じさせてくれる…そんな住まいになりました。
創和建設の建築が、東京都下(多摩地区)でもっとも多い日野市。
その中でも、これからも発展著しい豊田の駅の周辺。
八王子や立川とは一種違った街並みになればいいな~と。
今回の建物も、地味~に良い質感で街並みにご協力。
という訳で「豊田の家」こんな感じです↓
この度の完成見学会は創和から私の他に小俣と大橋が、
そしてなんと施主様自らがいろいろと解説していただきました。
そのなかで、当日新しい発見もいくつか…?
この形になるには、試行錯誤で設計者だけでなく施主ご本人が
いろいろとたくさん考えられたのだろうと再認識。
きっちりと、やるべきことをやるということを胸に…
設計開始から1年を迎えた「自然住宅・豊田の家」
…これにて竣工(笑)!
2015年09月20日
相模原の大屋根住宅「日向(ひなた)の家」…上棟!
シンプルに、そして大胆に!
相模原市「日向の家」…上棟!
まずは、軸組が完成しただけで一言「カッコいい」。
サイズ・屋根の折れ方・吹き抜けの抜け感、すべてに言える
カッコ良さが伝わってきます。
この手の屋根にするには、多少内部の軒裏の無駄が出ます。
また、南に大屋根を下げていかなければならないので、
そのあたりの陽当りも良く考えなければいけません。
そんな中、外観のカタチに凸凹をつくることなく、
単純明快そして大胆な間取りに挑戦した弊社の鎌田設計士。
長期優良や低炭素など高性能住宅も得意な建築家です。
外見の姿の完成形が施主様の心の中で決まっていたため
間取り検討に長い時間をかけたこの家の完成は来年。
あとは、テカテカしない抑えた質感で仕上げられれば、
問題なく素敵な家になっていきます。。
そしてシンプルな長方形の中、白い外壁をしっかり守ってくれる
創和建設の特徴の一つでもある
軒の深~い大屋根がとてもダイナミック。
シンプルでバカデカい1枚屋根って、実にいい、清々しい。
ここ「日向の家」は、これから若き関戸功棟梁が腕を振るいます。
各部屋のピースを繋げていく建物のカタチもあれば、
最初から施主様の造りたいカタチを目指していくこともある。
ともに悩み、ともに考え、決断は施主の思い切り!
「思い切り」って思いを切るんだな…?
腹をくくって一番大切なこと以外はちょっとくらいは捨てる。
なんでも欲しがっちゃ~ダメ。その意味でもここは大成功!
なにしろアシンメトリーなデカい屋根が印象深いこの家は
間取りも大切だが、家ってそれだけでもないな~と感心。
10年・20年経っても、その時その時いい雰囲気になりそう。
日向の家…来年の完成をお楽しみに!
2015年09月16日
日野市・豊田の家…最後のひと仕事は格子戸。
豊田の家…もうすぐ完成&見学会
今週の土曜日(9月19日)に見学会を控える「豊田の家」
今回は、街中のため日頃メールにてやり取りしている方の中
希望者のみ見学していただくという地味な見学会になりそう。
そして、最後の仕事は建具屋さんによる玄関ドアの取り付け。
無垢材にてフレームを拵え、最後にガラスを落とし込む。
この引き戸がついただけで、家のイメージがガラリと変わる。
いい感じです。
軒天の晒しの化粧の木も、そういい感じ。
この家の全体の印象は…
無理な造りこみをしない、無理に派手に飾ってないこと。
合板を使わず無垢材にて骨太にキッチリつくるなか、
素材の質感と、その素材が持つ本来の色そのままに。
すべてが「きなり」のイメージです。
再開発の街中でも自然素材の住まいは気持ちいい。
そんなことを感じさせてくれる「飽きのこない家」
杉&桧でつくられた豊田の家…何故か落ち着きます。
施主様…セルフの塗装をお忙しい仕事の中頑張りました。
気合を入れてたっぷり塗ったので長持ちしそうですね。
リボスやオスモなど自然塗料系はキシラに比べて自然ですが、
そのぶん耐久年数に劣ると言われます。
ただ、キシラでさえ健康に悪い方ではないのが普通の考え方。
一般的な塗料は、さらに害があります。
そうなんです。
世の中、悪い奴ほど逞しい…外来種にも言えることです。
創和建設の日野市内での家づくりは、
来月より東豊田にうつります。
ここ数年、日野市での自然住宅は、ありがたいことに、
お客様が毎年続いて来てくれます。
日野市に住まわれる方は、周囲の街に比べて
どういう訳か無垢と自然な素材が好きな方が多いのか。
はたまた健康に気を使っている方が多いのか。
清流の街・日野…ありがとうございます。
でも、このあたり地べたの価格、やたら高すぎだろ~!
2015年09月10日
地産地消&地熱利用&????…「都留の家」着工!
都留(つる)の家
山梨県の大月市と富士吉田市の真ん中あたり、
都留という漢字からちょっと上品そうな印象を受けます。
いわれはわかりませんが、たぶんそうなんでしょう。
その街に新しく着工となったこの家は、
無垢&自然素材に特化しようという創和建設でも、
そうあることではないある特徴があります。
白洲などの自然素材と自然エネルギー、そして地熱利用等々、
これだけでもなにげに素晴らしいのですが、
神奈川県北部の相模原市緑区ではここ数年で
そう珍しくなくなったものの、山梨県東部では稀有と言っていい
構造材100パーセント「地産地消」~それも施主参加の地産地消。
この施主さん自らが参加という、このあたりがとくに凄い!
漆喰や塗装ではない、山で木を施主自身がチェーンソーで伐採。
写真からも、その楽しそうな様子がみてとれます。
皮むきしているお父さんの前で、お子さんの爆発的笑顔が印象的。
このような家づくりは、池辺&創和のタッグが多く、
設計途中にもっとも多く飛び交う言葉は、そう、いつものように
「それ、面白そう~!」
それも奇をてらった面白さではなく、暮らすことに必要な選択肢の中、
「愉しく暮らせそうな面白さ」。極めて普通なんです。
設計者の変なエゴや意図が見えてこない。でも…面白い。
着工写真といっても、この家の場合は基礎現場ではなく、
施主さんが自ら伐採や皮むきをしているところ。
現場着工のずっと前に、ここのご主人にとっては着工しています。
そしてセルフビルドと言っても、立派な住宅になるのはもちろんです。
綺麗な丸太です。カビとりも時々施主自ら丁寧にやってます。
ちなみにこのパワフル施主さん…普通の会社員の方です(笑)
北都留森林さんと甲斐東部さんのご協力にも感謝。
このような家づくりをしていて考えさせられることがあります。
最近の便利な家電をはじめ、建築の暮らしのパーツに至るまで、
「うまい具合に、保証期間が過ぎると壊れるんですよね~」
そして、それがやたら便利なものだから余計にたちが悪い。
悲しいくらいにその便利さやぐうたら感に慣れてしまっている。
「昔の物は、そう簡単に壊れなかったよね」と言いながら、
そんなに便利でなかったのを思い出す。
便利さは程々に長~く住める…そんな暮らしの「都留の家」
担当の大工さんは、これも当然山梨県の棟梁
道志村の御大の温和を絵にかいたような平野さん。
創和の最長老です(そう見えない!)。
山梨県に、山梨県の山の木材で、山梨県の人が造る
…それにどんな意味があるか…ネットで調べてください。
環境をはじめ、とってもたくさんのメリットがありますよ。
2015年09月08日
五十歩百歩…中古住宅について、あたりまえのこと書きます。
年間十数件のリフォームの現場に立ち会ってみて
はじめてわかる新築住宅のアレコレ。
新築当時は最先端であり、メーカー一押しである新建材を
これでもかと使ったであろう「時代」のわかる中古住宅もあれば、
バブル期にローコストで建てたであろうことが一目瞭然であり、
経年劣化の極みがみてとれる良質ではない建売住宅もあります。
ただ、この差って「五十歩百歩」なんです。
べニアに綺麗な、ヘタをするとプリント素材という仕上げの中で、
素材自体や塗装が厚いか薄いかがその価格差に表れるのでしょうが、
二十年経ってみると、その差はとてつもなく少ない。
所詮…なんです。
かえって、もう少し昔のシンプルな規格住宅の中で、
職人さんの手作りのパーツが多い家の方が
古くても汚くても、良く見えたりします。
設計や建築に携わっている人たちは、余計にそう見えます。
新築時に「二十年後にどうなっていくんだろう」ということを
ご家族と一緒に大切に考えること。
「これって、難しいことなのですが、もっとも大切なことなんだろうな~」
リフォームに携わって初めてわかる良質の新築住宅
=経年変化(人と一緒に落ち着いた味のある家に)…理想です。