2015年09月10日
地産地消&地熱利用&????…「都留の家」着工!
都留(つる)の家
山梨県の大月市と富士吉田市の真ん中あたり、
都留という漢字からちょっと上品そうな印象を受けます。
いわれはわかりませんが、たぶんそうなんでしょう。
その街に新しく着工となったこの家は、
無垢&自然素材に特化しようという創和建設でも、
そうあることではないある特徴があります。
白洲などの自然素材と自然エネルギー、そして地熱利用等々、
これだけでもなにげに素晴らしいのですが、
神奈川県北部の相模原市緑区ではここ数年で
そう珍しくなくなったものの、山梨県東部では稀有と言っていい
構造材100パーセント「地産地消」~それも施主参加の地産地消。
この施主さん自らが参加という、このあたりがとくに凄い!
漆喰や塗装ではない、山で木を施主自身がチェーンソーで伐採。
写真からも、その楽しそうな様子がみてとれます。
皮むきしているお父さんの前で、お子さんの爆発的笑顔が印象的。
このような家づくりは、池辺&創和のタッグが多く、
設計途中にもっとも多く飛び交う言葉は、そう、いつものように
「それ、面白そう~!」
それも奇をてらった面白さではなく、暮らすことに必要な選択肢の中、
「愉しく暮らせそうな面白さ」。極めて普通なんです。
設計者の変なエゴや意図が見えてこない。でも…面白い。
着工写真といっても、この家の場合は基礎現場ではなく、
施主さんが自ら伐採や皮むきをしているところ。
現場着工のずっと前に、ここのご主人にとっては着工しています。
そしてセルフビルドと言っても、立派な住宅になるのはもちろんです。
綺麗な丸太です。カビとりも時々施主自ら丁寧にやってます。
ちなみにこのパワフル施主さん…普通の会社員の方です(笑)
北都留森林さんと甲斐東部さんのご協力にも感謝。
このような家づくりをしていて考えさせられることがあります。
最近の便利な家電をはじめ、建築の暮らしのパーツに至るまで、
「うまい具合に、保証期間が過ぎると壊れるんですよね~」
そして、それがやたら便利なものだから余計にたちが悪い。
悲しいくらいにその便利さやぐうたら感に慣れてしまっている。
「昔の物は、そう簡単に壊れなかったよね」と言いながら、
そんなに便利でなかったのを思い出す。
便利さは程々に長~く住める…そんな暮らしの「都留の家」
担当の大工さんは、これも当然山梨県の棟梁
道志村の御大の温和を絵にかいたような平野さん。
創和の最長老です(そう見えない!)。
山梨県に、山梨県の山の木材で、山梨県の人が造る
…それにどんな意味があるか…ネットで調べてください。
環境をはじめ、とってもたくさんのメリットがありますよ。