韮崎のアメリカヤに続き、今回はストックの中から秦野の蔵のリノベーション…
(最近、じつにブログ、サボってますね〜)ということでペコリです。

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今回は、神奈川県秦野市の名物、落花生屋さんの【かまか商店】さん。
創和建設の代表が、昨年、一昨年と大井松田、秦野、伊勢原などで
自然住宅の工事を受け、秦野市内通った際にこの蔵のリノベーション現場を
偶然見かけ、そこから何度か車を停めてボーッと怪しく見ていたらしい。

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最近、新規の秦野のお客様からお声掛けをいただき、久しぶりにここへ…。
昔ながらの木舞土壁の立派なこの蔵。お店という形態なので、その重みは
若干薄れてはいるものの、木材、漆喰、置き家具に至るまで実にいい。
特にしっかりと組まれた曲がりの桁の素晴らしさは格別。

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このようなリノベーションをやりきったオーナーさん
「建て替えようかと思いましたが、勿体ないので再生しました。
窓をいくつか抜いたのは、我ながら思いきりました‼︎」…じつにご立派‼︎

皆さん、秦野に行った際は、蔵の中で是非かまか商店の落花生を味わって下さい。
100年を生き抜いた古材の下で食べるピーナッツは美味しいです!!

柔らかな記事が少なく、工事のことが最近多くなってしまい「ちょっとつまらない」
というご指摘もチラホラ…というわけで、今日は以前、町おこしの参考にと
伺った昔は山梨県韮崎市のランドマークだった『アメリカヤさん』のご紹介。
築51年の韮崎駅近くのふる〜い5階建ての建物を、いい感じにフル・リノベーション‼︎
このリノベビル、私たち建築畑の人間には、かなり有名な建物なんです。

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会社から高速で約90分、アメリカヤに到着。
とりあえず1階のカフェ・ボンシイクで珈琲を飲みながら
キョロキョロしていたのを思い出します。実に怪しい人みたい。スタッフさんに、
正直に「建築系の人間なので、いろいろと見せていただいていいですか」と聞く。
「どうぞ、どうぞ、写真も人が写らなければいいですよ」と取材に慣れてる。
といっても人だらけで、写真もそう撮れませんでしたが…
街の若者に愛され、この街の拠点や発信基地になっているのがよくわかる。

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内部階段を、最上階のイベントスペースまで登って見回すこと30分ほど。
とても、楽しい時間を過ごしてきました。

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周囲には、怪しい路地裏に、怪しいお店もチラホラ・ウキウキ。
そう、『アメリカヤ横丁』というザ・昭和の長屋も再生しているんです。
夜にならないと、その辺りは伝わらないんですが…。

韮崎の顔がこうやって復活していくんだな〜と感じさせてくれました。
それには、なんでもピカピカに建て直すことをせず、
その建物の歴史大切に考える人たちの思いが、
たくさんたくさん詰まっているからなんでしょう。
ビルと横丁の再生から街の再生へ…アメリカヤの物語の途中経過を見にまた数年後に…

同時期に、やはり山梨県甲府市のリノベーション建築→ここはスナックビル‼︎
甲府駅から10分ほどの芳野ビルのリノベーション〜『甲府グルメ横丁』に再生。
アメリカヤさんの帰りに写真だけ撮ってきました。
すでに閉店を余儀なくされてる店舗もあり、続けていく難しさもよくわかります。

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再生プロジェクトは、起ち上げるのも難しいが、続けるのはもっと難しい。
実際の『甲府グルメ横丁』は、もっとデカくていい感じです。

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今日は、ストックの写真から、山梨県のリノベーション&街お越しの再生ブログでした。

神奈川県中郡大磯町…創和建設にとっては、とってもお客様が多い土地です。
相模湾に面し、伊藤博文や吉田茂の別荘があったことでも有名だが、
じつは山縣有朋、大隈重信、西園寺公望、陸奥宗光、岩崎弥之助、安田善次郎と、
現代の日本をつくってきた多数の偉人の別荘があった町。
ほんと「笑っちゃうくらいすげ〜」。北面に丁度いいくらいの小山を抱え、
背の高い建物も少なく、なんだか高貴な雰囲気も漂っているように見えます。
駅舎やその周りも、懐かしいの一言で、とてもいい感じです。

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そんな大磯の町で2軒目になる家が無事上棟を迎えました。
設計は、1軒目と同様(市川創巳さん)。
住宅街とは言え、大磯の風景に負けないよう、一つの風景となっていくよう、
きっちりした仕事をしていきます。
大工さんは、現在、巨大プロジェクトに加わっている関戸棟梁(息子さんの方)。
「丁寧に、やるべきことを順番にキチンとやる。」とても頭脳明晰の棟梁です。

現場監督は東松山の家に続き、創和建設の山口が指揮します。
それにしても、アシンメトリーの屋根がとても綺麗な大磯の家。
高千穂さんのシラスそとん壁も、この家はちょっと変わった色なります。
それも楽しみにしてください。

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ここ大磯の町は、周囲の町に比べ、とても個性的。
小さなお店が残っている…巨大モールがない。とっても素敵‼︎
私たちの大好きな路地裏の光景が沢山ある。
薄っぺらいつくられた町ではなく、昔からずっと人が主役の町。
いい感じにお年寄りと若い人が入り混じっているようです。
駅から現場までの道は、歩いていてとても愉しいひとときです。
「ここのどこかに、中村好文さんの小さな家があるんだよな〜」と、
くるたびに青い空と小高い山の稜線を見上げてしまいます。
↓こんな素敵なお店が、たくさん残ってますよ↓

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いい町に〜いい家…最高です(笑)。
最後に、木下家邸宅やサンダースホームなど、大磯駅に行くたびに必ず見に行ってしまう場所があります。
それも載せておきます。

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藤沢の家のお引き渡しとペレットストーブの火入れ式が行われました。

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2月の1年の中で最も寒い季節ですが、ここ湘南の藤沢の街はそうでもない。
着工から半年、無事お引き渡しとなりました。
建築家・現場監督・電気・水道といつものように全員集合でお引き渡しイベント。
この家は、横にも縦にも大きく開けた大解放の間取りと、アウトリビングの外テラス
と中の土間が気持ちよく繋がる曖昧な空間がとても気持ちがいい。

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そしてこの日はもう一つのイベントがありました。
厚木のセルフィッシュさんによるペレットストーブの火入れ式。
薪ストーブの家が多いと言われる創和建設ですが、何気にペレットも多いんです。
ペレットストーブ…近隣の事も考えると、ここ湘南にはペレットがちょうどいい。
ここ藤沢の家は、国産ペレットの愛知のトヨトミさんの製品を設置しました。
自然な素材で仕上げた空間の中で、参加したみんなも感じたであろう、
ペレットストーブ本体の小窓から見える炎で、体も心も温まったようです。

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そして、半年通った藤沢の家の最後この日、帰りの道すがら一軒のお店に…。
四十数年前の日本がバブルで踊りまくっていた時代に友人たちと通っていた
茅ヶ崎のサーフショップの“goddess“さんへ…建物は残念ながら変わっていますが、
goddessは今も健在‼︎スタッフの方「コロナは、ホントに厳しかったのよ〜」
と言ってました。

ショップの中をウロウロしながら、頭の中は当時に戻って「うーん、懐かしい」

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このショップが横浜・山手のドルフィン同様に有名になった、
ユーミン(当時、荒井由実)の天気雨という曲の歌詞の一部…
「サーフボードなおしに“”goddess“”まで行くと言った…
白いハウスをながめ相模線にゆられて来た…茅ヶ崎までのあいだ
あなただけを想っていた」そう、この“goddess“です。
ある年代の方にとっては、湘南はパシフィックホテルとゴッデスがツートップかな?

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ショップは新しくなっていましたが、昔の建物の写真もしっかり飾ってあり、
数十年振り足を運ぶ私たちをしっかりと若かりし頃に運んでくれます。
当日の午前中には、やはり四十年振りという八王子のお客さんが来たらしく、
「今日は、なんて日だ‼︎」と、店員さん大笑い。
この日の私は、今も変わらないあの懐かしいロゴのTシャツだけ買って戻りました。

「goddessさん、タイムスリップさせてくれてありがとう。」

相模原市の里山に着工する(仮称)『いなさの家』。
3月初旬の澄んだ空気の中、地鎮祭が執り行われました。

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お引き渡し後に住まい手さんが邸名を決めていただけるまでの仮の名前。
いなさとは東南の意。まさにこの土地、なだらかな斜面を抱えてながら、
暮らしの一番美味しい方角である東南がこれでもかというほど開いている。
ほんとに「これでもか」というほどなんです。

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設計も、この方向を100パーセント生かすよう考えられています。
太陽と微風の恩恵をたくさんたくさん享受できる心地いい暮らし。
暖かいリビングと、そこから繋がる眺望のアウトリビング。
「気持ちがいい家になるんだろうな〜」と今から感じさせてくれます。
私たち創和建設のスタッフも、設計の市川さんと共にとっても楽しみ。

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相模原市『いなさの家』の家の完成は、夏の声を聴く季節になります。
この家の窓からは、前の畑に続く対岸の山並ラインそして青い空…
そこには、きっときっと、お宝のような風景が待っています。

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最後に、地鎮祭当日の南側の風景と空(そら)の写真をちょっとだけ。