2010年08月09日
名作「ロングウェイ・ホーム」…知ってる人は知ってる?(たぶん)
久しぶりの…映画の夜。
名作「ロングウェイ・ホーム」
(主演)ティモシー・ハットン (子供時代)ウィル・ウィートン
雨の日に両親に捨てられ、それぞれ別の人生を歩んだ
3人の兄妹を描いた「実話」をもとにした作品です。
生きるために、長男(と言ってもまだ子供~ウィル・ウィートン)が
盗んでくる少しの食べ物とミルクで飢えを凌いでいた兄妹3人は、
やがて警察に捕まり「児童養護施設」に引き取られる。
法律で、子供たちの幸せのため1人1人わからないように、
兄妹離れ離れに里親に出されていく(それも小さい子から)。
~その時の描写がとてもキツイ~
ある朝、妹や弟がこっそり連れていかれる施設の車に気がつき、
裸足で弟や妹の名前を叫びながら車を追いかける兄の姿。
それをミラーごしに見ながら、泣きながら運転する施設の人たち。
連れていく方も、追いかける方も…とても優しく…とても悲しい。
「ココで泣かなきゃ人間じゃねー」
子役のウィル・ウィートンの演技や表情がとても素晴らしい。
(その後、リバー・フェニックスとスタンド・バイ・ミーで主役を張る)
また、それ以上にティモシー・ハットンは、「はまり役」で、
孤独でナイ―ブな瞳をした青年をやらせたら、その時代の
どの役者もかなわないような気がします。彼と彼を育てた
里親との会話も「ジ~ン」ときます。
里親に迷惑をかけまいと、アルバイトのお金を渡し続ける子。
「おまえは、私達にたくさんの幸せをくれたが、
何ももらってはくれないんだな」…こんな感じ。
日本では、あまり話題に上らなかったが、このドラマ版は、
全米にて45%の驚異的な視聴率を記録した。⇒スゴイ!
こんなにいい「映画」なのに何故かDVD化されず、おかげで
ふる~い「テレビデオ」が捨てられません。⇒20年選手!
隠れファンも多いはず。最後は…
何十年か後に、大人になった兄妹3人の空港での「再会」の場面
…ちょっと妹の演技がわざとらしいが…メデタシ・メデタシ。
淡々と流れる映画ですが、見て絶対に損はないです。
最後にもう1度「これで泣かなきゃ人間じゃね~!」((笑))
「まぼろしの市街戦」~「ギルバート・グレイプ」~そして「コレ」
創和映画部…ちょっとだけ「マニアック」
でも性格は至って普通です。た・ぶ・ん!
故郷へ帰る方、旅へ出る方、引きこもる方…では良いお休みを。