2014年03月06日
「木と土と太陽の家」…引き渡し後、1年ぶりの集い。
風のいえプロジェクト
懐かしい現代民家「木と土と太陽の家」
3月1日(土)、再びみんなで集まりました。1年ぶりにこの家で…。
住み心地を確認し、大工さん・建具屋さん・材木屋さん・屋根屋さん
電気屋さん・水道屋さん・ビオフォルムの山田さん・ご近所の皆さんと
スタジオイエスの石塚さん、そして創和建設の小俣と志村の2名
施主兼設計者のご家族と一緒に1年以上経った住まいを堪能し、
家づくりが、参加したみなさんの技術と努力の賜物であることを再確認。
地産地消の骨太住宅という言葉がとても似合うこの家は、
伝統工法に木舞土壁という贅沢な手間暇かけた家づくりに、
仕上げのほとんどを漆喰で施すというこだわりよう。
照明もやや暗め、それが無垢の柱や梁の陰影をより素敵に映し出す。
24坪という決して大きくはない広さをまったく感じさせない絶妙の間取り。
照明が明るいばかりで蛍光色の家は、こうはいかない。
見せる所は見せる、こだわるところはこだわる。しかし省くところは省く。
ご家族にとっての、これが過不足ない絶妙な広さなんだと思います。
この過不足のとらえ方が、将来まで見据えた才能なんでしょう。
ごちゃごちゃ区切られていない家は、やはり人の暮らしが柔らかい。
「こういう生き方・暮らし方」という気持ちがこちらにも伝わってきます。
施主様ご自身の想いのカタチと言っていいと思います。
少しすいてきたきた仕口、細い亀裂が入った大梁など
無垢ならではのそんなところも何故か心地よく思えてきます。
ガンガンに焚かれた薪ストーブの炎の中で、
関係者のみんなが久しぶりに集い、笑顔で語り合った一時。
家と同じでギスギスしない落ち着いた空気が流れます。
そして、これだけの人数が集まっても不思議と狭くない空間づくり。
どこか懐かしい雰囲気も漂う「木と土と太陽の家」
竣工から1年経ち、徐々に人に馴染んできた家は…やはり本物でした。
自然住宅が4軒並んだ(良い具合に散らばった)風のいえの中で、
唯一平屋と呼べるこの家も、(他の3軒と同じように、)
あたりまえですが人と一緒に歳をとっていきます。
ここ「風のいえ」の4軒の20年後・30年後も楽しみ。
どの家も経年変化で色も褪せてきていると思いますが、
それでもいっこうに価値は下がらない…家は人より長く生きるもの。
次世代に長く大切に住みつないでいくもの…そんな気がした夜でした。