2013年05月13日
「記憶に残る幕の内弁当はない!」…あれもこれもは~?
「記憶に残る幕の内弁当はない!」
最近、良く耳にする言葉で作詞家の秋元やすしさんが、
何かをプロデュースする時に心掛けることらしい。
あれもこれもを望んで、すべての人たちに満足していただこう、
良いモノばかりをしこたま集めようと思うと、
どういう訳か際立つモノが見えづらくなる。つまらない。
足し算ばかりで、どんどん複雑になっていき、
引き算のシンプルさをどこかに置き忘れ、そこで立ちどまってしまう。
幕の内弁当では、どういう訳か記憶に残らず頭抜けることが出来ない。
特化すると言うことを幕の内に置き換えるとは、やはり作詞家ですね。
家づくりにおいても全く同じことが言えて、
そのうちにココでご紹介する事になると思いますが、
「風と犬と暮らす家」という両隣を住宅に挟まれた、田舎暮らしにおいては
あまり条件の良いとは言えず、そして敷地もウナギの寝床にやや近い。
ただし、その敷地からは南面に素晴らしい景色が1箇所だけ見える土地。
そして完成間際の現在「まあ、この家の良くなったことといったらこの上ない。」
まさに「記憶に残る幕の内弁当」の言葉通り
名物の○○弁当になりえた住宅かなと思います。
外からは、閉じられた空間、しかし中からは思いきり広がった空間。
いろいろな意味で特化すると言うことはこういうことだな、と感じます。
皆さんもぜひ土地に関して迷ったら、思考を少し捻じ曲げて下さい。
広さ・形は家の作り方でなんとかなる。そう、考え方しだい。
迷った時は、「幕の内弁当と引き算」をちょっとだけ思いだして下さい。
いっぱい詰まった平均点の幕の内弁当より、
おかずは少ないが美味しいシャケ弁を目指しましょう。
今年、ウナギの寝床で1箇所企画を起こそうと思っています。
良くなると思ってやる!とりあえずやってみる!大丈夫だろうか?
いつものように、ちょっと不安???(笑)