2010年10月12日
「手刻み」で家を創ること…「楽」ではないが「楽しい」です。
先日のブログで、弊社の「伝統工法の家」の刻みを紹介しました。
ノミを使ってコツコツと、プレカットなら半日のところを…。
東大生でも、その時の大工さんの頭にはかなわないかも?
ただ、「手刻み」にも、良いところ と 悪いところ があります。
まず、とっても良いところ。
「手刻み」のできる大工さんは基本的に腕が良い。(まれに雑な人も…)
また、口うるさい人(失礼~仕事に厳しい人)もかなりの確率で多い。
関連業者さんも、そのつもりで乗り込んできます。
そういう訳で、腕が良いということは、当然仕上った家も良くなる。
具体的には、プレカットと違い材の良い面を見えがかりに持っていける。
真壁住宅では、間違いなく必要です。
また、大工さんから見て、悪い材をその場ではねる事が出来る。
金物も目立たない所に使う事ができ、仕口もかなり自由。
完成すると、「手刻みの家」は、何か柔らかいような気がします。
悪いところも三つ程あります。
基本 コストが高い!
次に 工期が長い!
最後 ゴミが多い!
「高い・長い・多い」⇒特に「高い」がきびしいです。
「伝統工法・手刻みの家」は、施主様も工務店も「楽」じゃないが、
思いっきり「楽しい」ぶん、今の時代ではちょっと贅沢です。
ただ、今日も加工場で「一生懸命」刻んでいる大工さんたちが、
「楽しい」って感じるのは、だいぶ先の話ですね。(中村さんファイト!)
刻み期間 残りあと 一カ月…「上棟」実に「楽しみ」です。
(追伸)
先日、知合いから聞いたのですが、亡くなった木村拓也(ジャイアンツ)
のお墓には、名前の変わりに「一生懸命」と彫られているらしい。(感動)