2012年03月06日
「20年~30年たっても飽きない家」…「ほ~」みたいな家
家づくりで一番大切なこと…長い間飽きない家であること。
私たちのまわりでも、同じデザインや色使いで、
悲しいかな、その家の建てられた時代がわかってしまう。
家の時代というより、同じ家が並ぶので街の時代がわかります。
たぶんその当時は、流行りであり最先端であったのだと思います。
これが曲者で、そうすると~飽きるんですね、これが。
30~40代の方々がそこに住み始め、皆が同じような家をつくる。
そして、同じ家の塊が狭苦しそうに並ぶ。
(石目調のサイディングや南フランスみたいな家がその代表かな?)
同じデザインだから、飽きるのも早い。人より早く歳をとる。
建てた時代がわかるというのは、そういうことなのかな。
造っている私たちも、当時は気が付かなかったこともあり、
普通であることがつまらなく感じる時代があったのも事実。
ほんと何事も持続可能って難しいです。
同じことばかりやってられないし、少しでも前に進みたいし、
進んだつもりが後戻りだったり…う~ん。
飽きない住宅ってどんなん?
オーソドックスであり、派手ではないこと。
それは、デザインや色使いを含めて。
オーソドックスというのは、無個性ということではなく、
落ち着いているということで、立派に個性は主張する。
そう、そこそこの素材で主張するんですね。
人と同じくらいのスピードで歳をとってくれるような素材で。
外断熱などの付属品で、もっと大切なものを犠牲にしてしまう。
北海道に住んでいるわけではないので、お日様の恩恵さえ
少しもらえれば、そこそこ暖かい生活が送れるのに。
それには、上手な設計が必要ですが。
(田舎の切妻の塗壁や、都会の片流れの木とガルの混合)などは、
現代では「定番」と呼べる家づくりになっています。
塗りの家や木の家などは、何十年・何百年も定番になっています。
そんな「定番の住宅」が並んだ、程々の街並みは悪くない。
「ほ~、この街並みいいね」
家は買うものではなく、造る(創る)もの。
皆さん、「ほ~」の家…たくさんつくりましょう。
「へ~」の次の「ほ~」でした。