2011年12月29日
「神奈川県のたより」から…水源の保全・再生とスマートエネルギー構想
12月号の「神奈川県のたより」
私たちの住む相模原市緑区に直接関係する記事も多く、
いくら政令指定都市とはいえ、動く先は同じなのだろう。
●第2面のほぼ全部を割いた「神奈川水源環境の保全と再生」
豊かな水を育む森林の保全・再生を目指して
水源の森林づくり・丹沢の保全と再成・渓畔林整備
間伐材の搬出促進・地域水源林整備の支援 等。
そのための財源として、水源環境保全税28年度まで延長。
建設業界は、今まで以上に地産地消を実施する方向へ。
●紙面の最後を飾った「神奈川エネルギー構想」
原子力発電に過度に依存しない・環境に配慮・地産地消の原則
そして(創エネ・省エネ・畜エネの組合せ)で、
電力消費量の20%以上を目標に掲げる。
集中型のエネルギー体系から分散型のエネルギー体系へ移行する。
建設業界は、今まで以上に太陽熱をはじめとする熱源に目を向ける。
○現在建築中の「藤野・風のいえ」のお客様方
地元産材の利用・地熱・蓄熱・太陽熱・薪ストーブ 等々…貢献(大)ですね。
無難な住宅だけを考えていると、できない(冒険)にも挑戦しています。
☆ハウスメーカーも、ひと頃の高気密化住宅から無垢住宅に移行しています。
ナショナルなどの建材メーカーも無垢の質感に、なるべく近ずこうとしています。
かなり前から、気密性の高さが「シックハウス」と相反することに危機感を感じ、
背中合わせの結露と窓を開けられない生活と気密住宅の関係も心配。
24時間換気という、ろくに換気をしない設備に信頼を寄せざる得ない家づくり。
売る側の都合の「高気密・高断熱」が錦の御旗に見えてきてしまう怖さ。
ラップで包まれた呼吸出来ない家の中には、体に悪いモノが充満。
気密…それ自体悪いことではないが、それなりの住宅設計をしないとダメ!
特に開口部の大きさと位置、そして吹抜け等の「風の通り道」。
そして全てを数値化する家づくりが正しくはないことが序序に露見するこの頃。
なんでも数値化することで、家づくりがとてもつまらないモノになっていく。
建築…とくに設計畑の人間のこだわりが、気密以外の全く別のところにあり、
昭和の時代のそれも質のいい家は、現在でも見ごたえがあることを考えても、
これからの業界の大きな流れが「人と自然と無垢」なんだろうな。
昔も今も…
責任感のある職人の腕前と心構えなしで、いい住宅はできないんでしょうね。
これからも、最低限のモラルを持った家づくりを職方さんと目指していきます。