2013年12月21日

軒の出 と ジム・ホール そして 横浜「ちぐさ」 のお話し。

「軒の出」!

家づくりで大切なことの一つに「軒の出」があります。

夏の暑い日差しを遮り、冬の寒い時期に太陽の恩恵を受けるため、

南側の軒をある程度張出す事が、四季をもつ日本では理想です。

しかし、どこにでも言えることではなくて、隣地の家が近かったり、

これから建ちそうだという敷地では、張り出した軒が仇となる場合もある。

とても、寒い家になってしまう。夏と冬、どっちらに標準を合わせるか?

寸法も出せばいいというものでもなくて、その場所で検討が必要。

日本の家は、夏の過ごしやすさに標準を合わせることが一般的かな?

古民家のほとんどがそうなっているようです。

また、すべてに軒を持つ形状が最高ですが、

片流れの場合、カタチのかっこ良さは、間違いなく下がった面が○。

上がった方は2階の窓から上が間延びしてアウト!

接道面が下がると、外から見ていい家になりそうですね。

そして、

家に囲まれた街中…軒の出はあまり関係なし、ただし雨漏り対策にはなる。

敷地が広い田舎暮らしの立地…ここは、間違いなく100%軒は張るべき。

おもしろい事に、構造が今に比べると雑なスカスカの昔の家でも、

あたりまえですがキッチリ軒が張っていると雨漏りは少ない。

外壁の色褪せや痛みも防いでくれます。長持ちです。平屋はなおさら。

昔からの日本の家のカタチは、長い間考えられたもの。

町屋には町屋、田舎の家にはの田舎の家の形があったはず。

そこに無理やり欧米のものを取り入れたため、

この軒というパーツまでそうなってしまい、建物寿命まで短命に…。

すべては、土地の狭さと価格を下げるための工夫なんでしょうが?

この国は、地中海に面しているわけではないので、

なんとか風とかいう「ここはどこ?」みたいな家を建てるのは???です。

今日は、軒のことをちょっとだけ…アタリマエのことを書いてみました。

(破風の細い、軒の先端の樋ナシの家が1番カッコいいんだよな!)

☆アランフェスのジム・ホールが亡くなりました。

アランフェス(当時空前の大ヒット)で一般の方にも知られようになったので、

ちょっとアーティストの立ち位置を勘違いされたこともあったようです。

とても柔らかい品のある音色の大好きなギタリストでした…残念です。

ジャズの黄金時代を築いてきた人たちが、毎年少しづつ消えていきます。

そして悲しいくらいにジャズアルバムの大安売りの時代になってしまた今、

お金を一生懸命ためて1枚のレコードを買う時代が懐かしい。

      

       「大人買いは、感動ゼロなんだよな。」

      

↑もうひとつ…横浜野毛のジャズ喫茶の名店中の名店「ちぐさ」が

お店のファンによって、奇跡的な復活を遂げたそうです。それも少し前から。

羨ましいほど音楽が1番の贅沢だった時代の人たちによっての復活です。

それぞれの青春が、薄暗いそのアナログっぽい場所にはあったのでしょう。

珈琲とジャズの「ちぐさ」の名物マスターの心が今でも生き続けているようです。

(ジャズ喫茶はカッコいい建物も多く、特に夕暮れ時のほんわかした灯りが…)

暇をみつけて横浜へ行ってみようと思い早数か月!同じ神奈川とはいえ遠い。

横浜の古い街は、いい感じの古い建物が多く、私たちも勉強になります。

                来年こそは、「横浜・ちぐさ」へ再び…数十年ぶりに!