2013年03月15日
「風のいえ・プロジェクト」のお礼です。
地産地消・地元の木でつくった4軒の現代民家・風のいえPの想定外!
まずは、地元材(相模原産)の活用についてですが、
数年前の「湖のいえ・P」において、オール国産材の住宅地が出来た今、
今回の「風のいえ」では、オール県産材、そしてそれが「オール地域材」、
相模原森林ビジョンの参加を含め、50%が県産材になればと模索。
実際は、相模原市津久井地区の間伐材がほとんど使われました。
構造材においてはほぼ100%、造作材でもかなりの%が実現。
これが一つめの想定外!
次は、自然エネルギーの活用や環境配慮について、
ざっくりとした考え方で「エアコンに頼らない家」とだけ書面でお願いした結果、
地熱利用・太陽熱利用(環境創機さんのそよ風・太陽熱温水器など)
薪スト―ブやペレットストーブ・藤野電力・雨水利用、そして古材利用など。
中には、コンポストトイレまでつくられたつわものの住まいてさんも。
これが2つめの想定外!
ここまでは、1軒1軒完結のお願い、そし最後3つめはみんなで…
何故か1列に並んでいない配置には特別な理由があります。
光と風がすべての家に行き渡るよう、そしてみなさんの窓からの景色が
お隣さんの自然な庭であるように…
そして、どうしても重なる2軒においては、南側の方が階高を下げられました。
住まいての皆さん全員が、積極的に全体のことを考えた結果です。
これが驚くべき3つめの想定外!
4軒の方が自分のコトだけではなく、みんなでココを良くしよと努力しました。
基本計画でこのような理想形は描いたにしても、
実際ここまでやっていただけるるとは思いもしませんでした。
以前にも書きましたが、途中から「プロジェクト自体が独り歩き」したようです。
たぶんこの小さな4軒の景色は、遠い将来でも素敵なんだろうなと思います。
施主さん・建築家さん・近隣の皆さん・土地を提供していただいた地主さんなど、
これもたくさんの関係者の皆さんのおかげです。
創和建設と関連業者を代表して深くお礼申し上げます。
20日頃にでも「風のいえ・プロジェクト」完成見学会の詳細を掲載します。
当日3月23日(土)午後1:30には、「風のいえ」へぜひお越しください。
初めての顔だしです。「みなさん、ありがとうございました」ペコリ!
最後に、今でも心に残るここの住人のお一人がつぶやいた言葉…
「私たちが居なくなってもこの家は残ります。引続き誰かが大切に住んで
いただけるように、次世代まで長持ちする住まいをつくりたいんです。」
1年ほど前のこと…(小舞・土壁の家)のご主人の言葉…とても重いです。