2014年08月25日
農的暮らし・内郷の里プロジェクト…「粟(あわ)の家」が竣工。
相模原市緑区寸沢嵐の畑のなかに企画した「内郷の里プロジェクト」
農的暮らし・内郷の里「粟(あわ)の家」…竣工!
農業大好き…お料理大好き…自然が大好き…人が大好き…う~ん
みたいな人を集めての「家プロジェクト&人プロジェクト」です。
その1軒目…「粟(あわ)の家」がめでたく完成です。
邸名の通り、お料理の先生やってる奥さんと、トランジションに参加されている
自然エネルギーにこだわったご主人さん。ともに温和です。
住宅の構造材から仕上げまで天然素材を選んでいることはもちろん、
その間取りの思い切りの良さ(覚悟?)は特筆ものです。
数年前から「相模湖でも藤野のような家づくりやコミュニティを」と考え、
千木良・内郷地区に場所を絞って、この地区に企画しました。
土地の広がりや陽当りも言うことナシ。家が建ったあとも
景観もそのままで、環境を壊さず良い景色になりました。
相模湖(寸沢嵐)地域の暮らし方を意識した土地分譲の中で、
「季のいえ」に続く、創和の自然住宅「相模湖・家プロジェクト」の第2弾!
いまどき珍しい「ゴエモン風呂」もあったりする変わり種の無垢な住まい。
ご家族が薪をくべてお風呂へ入るというこだわり、
便利や手間いらずの真逆の住環境を目指しています。
家族の笑い声が今にも聞こえてきそうな…そんな住まいになりました。
繋がる暮らしを相模湖の里山で… 「粟(あわ)の家」の完成です。
無垢と漆喰の自然素材、そしてゴエモン風呂と藤野電力と薪ストーブなど
自然エネルギーもたっぷりと。
8月14日のお引渡しの日、杉の柔らかい床に座りながら、
ご飯の釜の蓋を開け、しゃもじでですくう真似をしている小さなお子さんを
みながら奥さんが一言…「まるで、昔の昭和の子供みたい(笑)」
ホンワカいい感じです。昭和の子⇒ゴエモン風呂の家ですから(笑)
細かく配置され造られた家に、それぞれあてはめられたピースのように
住んでいくのではなく、自ら使いやすいように創り、お引越しされたのちも
いろいろと加えていく…自分らしく自由に。
そんな家の代表選手(すべての方に合っている手法ではありませんが)…
外構は、古~い大谷石をもらってきて敷き詰める予定です。これもアリ!
このおとなりでは、現在農転申請中の「ホップの家」がはじまります。
当初の「ドラエモンの家」の名前が変更になり、みな少し残念(笑)。
ビールが大好きな施主様…ホップの家。いいじゃないですか~。
こちらの家々は、3軒がいい感じで散らばるであろう来年にお披露目。
穏やかな「内郷の里プロジェクト」はこれからが正念場…楽しみです。
ちなみにこの家を担当された建築家(スタジオikbさん)は、
素材の吟味だけではなく、限られたご予算の中で良いモノをつくるという
コスト管理においてもたいへんバランス感覚のいい優秀な方です。
こだわるパーツにはこだわり、その他のコストを落とすところは落とすという
手法で、施主様のご予算にいつもうまく近づけていきます。
これは、簡単なようで簡単ではない。(設計士としての我を張るのが普通)
それも、仕上げ関係において自然素材にきっちりこだわりを持つ中で。
ヘタに飾らないシンプルで開放的な思い切りの良い間取りと、
その大空間の中で規格サイズをうまく利用するアイデアが…そう上手。
(家とはこういう間取りのものという固定観念に縛られない…思い切り
…たまにコレ?実験?みたいな…でもそういう人たちが集まってきます)
美大出身なだけに4大(普通の)建築科出身の私たちに比べ、
自由な引出しが多いのかな…?
内郷の里…こうしてまたひとつ楽しい家と人が地域に根を下ろしていきます。
(相模湖における内郷地区は、これから大化けする予感も少しだけ感じます)