2013年11月05日
「連のいえ」の家づくり
藤野「平屋プロジェクト…連のいえ」
「連のいえ」の1軒目がだいぶ形になってきました。
もうしばらくで、迫力のある姿をお披露目できると思います。
構造材の重厚さは、やはり圧巻。ビオフォルムさんの特色です。
山田さんと創和建設のコラボで、4軒の平屋の家並みをつくる試み。
そして「連のいえ」の1軒目は、とてもハードルの高い1軒目になりました。
棟梁は中村御大+関戸御大+浅川御大が参加。3名とも大ベテラン!
合計3名の大工さん。このような家なので、平均年齢がとても高いです。
2軒目の基本設計も終わり、3軒目4軒目の造成も順調に進んでいます。
こうした平屋を目指した「連のいえ」の雰囲気を伝える家が、
やはりここ藤野にはいくつもあります。
先月「建築雑誌・住む」で特集を組まれた「風のいえ」の2軒もそう。
再度「連の家」の参考に、ここで「雑誌・住む」の一文をご紹介します。
タイトル「育てる庭、安心の家」
雑誌に紹介されている「木舞土壁の家」には、
こんな素敵な言葉が添えられていました。
「庭先で野菜を育て果樹を摘む、実りある暮らし。施主様は都会から
里山の風情を色濃く残した集落(相模原市緑区名倉)に引っ越してきた。
隣近所には野菜作りの名人が何人もいる。教わりながら、ゆっくりと
土を育てながら、2度目の夏。丹精込めて育てた旬の味わいは格別だ。
居間から出て、南庭に広がる畑。日に日に太る野菜、色づく果樹。
毎朝早く起きだして、庭をひと巡りするのが何より楽しい日課になった。
地元の材と技で建てた木組みと土壁の家。お互い様で助け合う
ご近所付き合いと豊かな安心の日々…」
そして、最後に垣根のないお隣との関係を象徴するような写真が1枚。
そこに映っているのは、「木舞土壁の家」の家主が、お隣のお子さん
(木と土と太陽の家)の三輪車を押している姿…これがホントの庭続き。
マンションが多く昔に比べてご近所との関係が希薄になったとはいえ、
庭がありそこで育つものがあると、今でも良好な関係ができていくのかな、
と改めて考えさせられる1枚の写真でした。素敵です。
人と家、人と庭、そして人と人…すべてがほのぼのと繋がっています。
ここ「連のいえ」の「連」は、地名の(日連)と(連る)からとっています。
残り2か月を切りました。3人の棟梁が、毎日生真面目につくっています。
ここも「風のいえ」のように、4軒すべての家や外構が完成するまで、
3年ほどかかるのだろうと思っています。気の長い話ですが…。
↓それでは「風のいえ」の繋がった2軒の設えを見てください。↓
設計協力は、ビオフォルム環境デザイン室の山田さんと
きなり舎の桝さん。ともに伝統住宅の設計に長けています。
表しの化粧の杉と桧だけでなく、竹木舞と土壁が昔懐かしい。
後置きの家具は、アンティークショップで買われ、
古~いものを置かれている方多いです。
こんな感じで、「プロジェクト・連のいえ」はこの「風のいえ」の2軒の関係性が
4軒になるようなもの。それぞれの個性的な家が、ある程度の繋がりを
もって、全体を見渡すと素敵な景観になることを期待しながら、
現場監督・大工さんはじめ、すべての職方の頑張りで完成を目指します。
毎度のことながら、このての家の木のボリューム感には圧倒されます。
「平屋プロジェクト・連のいえ」
木の香りも半端ない!
それでは、もう少し…建物の完成公開写真をお楽しみに…。