完成から1年と少し…埼玉県日高市のO様のご好意により、
『暮らしの見学会』を開催いたしました。

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当日は、設計の小野さんと私・志村が伺い、久し振りにカワセミの街・日高へ…、
周囲の景色に馴染んで、とっても素敵になっていました。
「家の完成は、お引き渡しの後のお客様が住んでから…」と言われる意味がとても良くわかるこの家。
遠くの山並みを愛でながら風と空気を感じながら暮らせる、心地いい木の家になりました。

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庭、アプローチの自然な外観、そして広い雨宿りが出来る深い軒を持つポーチ。
土色の質感をもつシラス・そとん壁が庭の景観とも相まってほっとできる優しい家になりました。
飛騨高山の谷本さんによる手作りの無垢の玄関扉と周囲の杉の板張りも自然に映ります。

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リビングに一歩足を踏み入れるとそこには大きな吹き抜けを持つ抜け感たっぷりの空間。
小上がりの畳コーナーも広くはないが、ゴロッと寝ても、腰かけても、
なんだかやけに落ち着けるスペースになってます。
その対角線の先には『ピアノが家の風景の1コマ』にちゃんとなっています。
家は、猫も杓子もバリアフリーが必須では無いことが良くわかる。

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天井を見上げると、吹き抜けのセンターにはスッキリとしたシーリングファン。
そこには、2階の部屋の構造(大きな梁)が大胆に規則正しく走っている。
この家の中心には、栗の大黒柱がドーンと天に突き抜けるように起立‼︎
そして新潟の『大樹の会』製作の栗のキッチンと、施主様持ち込みの胡桃の家具が良く似合う。

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開放的な空間と籠る空間とが混在する2階も、それはそれでとても楽しい。
大きなフィックスガラスからは、その先に見えるお隣の敷地の大木が、
絵葉書のように見えて、この家の豊かさに手を貸してくれている。
「設計とは、家の中から見える風景を考え取り入れること」。
創和建設のモデルハウスもそう、…普段、私たちが声高に伝えていることです。

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午前中のみの『日高の家・暮らしの見学会』でしたが、とても充実した
時間を過ぎごさせていただきました。「埼玉県日高市、いい所です」。
帰りには、建築中にも良くお邪魔した手作りの豆腐のご飯屋さんにてお昼を。
施主のO様のお陰で、心も身体も健康な1日となりました。

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これからも国産無垢と自然素材がいい感じに経年変化し、
素敵に歳をとっていくであろう『日高の家』…
O様の未来も、ご家族の笑い声の溢れる中、ピアノの優しい音色に包まれていくのでしょう…きっと。

昨年、建物が完成した『玉川学園の家』。
先日、待ちに待った造園工事が完成を迎えました。

これでやっと、家と外が緩やかに繋がりました。

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南東に一ヶ所だけ公園の緑が眺められる他は、家に囲まれた立地とはいえ、
そのお宝のような風景を大切に生かした設計…大成功です。
南東というのも良いですね。

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シラスそとん壁の土っぽい色合いと、やや明るめのプラネットカラーの羽目板。
創和建設のモデルハウスと同様、私たちには、最も馴染みのある色の組み合わせ。

藤野のような田舎にも、ここ玉川学園のような住宅地にも溶け込む色彩です。

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家のセンターを三角に横切るような土間、そこに隣接した巨大な吹抜けと
庭に続く石張りの三角テラス…、「この家、どうなっているんだろ〜」と、
訪れる人に思わせてくれるちょっと不思議な間取り。

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無垢材での家づくりにありがちなコテコテ感を排除しつつも、
住まう方が健康に、そして愉しみながら暮らせる家になりました。

相模湖に完成したTさま邸。私たち若輩者から見ると、人生の大先輩です。
若かりし頃から、何軒も家を建てて来られ、最後の暮らしの場に選ばれたのは、
相模湖の自然豊かな土地に小さな簡素な家をつくりゆったりと暮らすこと。
謙遜されて「志村さん、この家、外から見ると犬小屋のような家に見えるでしょ」と、
微笑みながらおっしゃられておりました。なんて深い言葉なんだろうと皆さん感心。

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玄関リビングと小さな2階が一つの空間に収まり繋がっている。
バブル期を生き抜いた施主さまが最後の一軒と決めて、
自ら設計趣旨を考えた末にたどり着いた家は、必要最低限のサイズ感と
「犬小屋でいいんだよ(笑)」の空間構成。

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そんな、シンプルな『終(つい)の住処・相模湖の家』の完成です。

10年ほど前にも、私たち創和建設はシックハウスのお客様と訪れたことがあります。

化学物質過敏症の方でも住める集合住宅の先駆けとも言える特徴的な建物。
ここを買われて新しく住まわれるお客様Yさんからのご依頼を受け、ほぼほぼ自然・天然素材のフル・リノベーション。
床が、無垢フロア、壁は漆喰、建具類も無垢材で製作など、いつもの創和建設仕様。

そして、今回の工事の1番も特徴と言えば『セルフビルド』につきます。
漆喰塗りだけに留まらず、家具工事までその範囲は及んでいます。
それも、施主さまだけでなく、建築家(新しくお付き合いが始まった
青梅の設計士の金子さん)が設計だけでなくセルフビルドにも参加しています。
創和建設の監督の岡部の話ですと「参加というより滅茶苦茶一緒に頑張っている」
みたいです。写真は漆喰塗りですが、じつは木工の方が得意みたいです。
中学生の息子さんはキッチンの引き出し収納にチャレンジです。

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創和建設には、東京・神奈川・埼玉・山梨からいろんなお客様が来られます。
そしてそして…いろんな設計士さんもたくさん来られます。
今回のセルフビルドのリノベーションは、
そのたくさんの中でも珍しい(セルフを一緒に手伝う設計者)金子さん。
こうして建築家との輪も少しづつ少しづつ広がっていきます。
それが画一的でない創造的な家づくり(新築・リフォーム)に繋がっていきます。

家づくり(新築・リフォーム)で、最も大切なことは創造的で個性的であること。
個性的というのは、奇をてらうことではなくその方にとって最高であることの意味。
その1番の近道と言えば「建築家と一緒に家をつくる」ことに他ならない。
ちょっと面倒だが、良いことがたくさんある建築家のご協力…
このちょっと面倒が創和の今に繋がっています。

来月の完成の際には、施主さまのご了解を得て、再度イベント欄でご紹介いたします。