2010年10月23日
「風の街…まつもと」
週末ということで…いつものように自由に書きます。
今日は一番好きな街「信州・松本」について。
美しい山や高原に囲まれ、凛とした風が吹く中、
歴史を感じさせる古い建物や街並み(中町やナワテ…レトロだ~)。
造られた感のある表通りより、路地裏がおもしろい。
(上品な県なので、うさんくさい感は少なく、そこは実に残念!)
町名も、城下町特有の良い名前が多いです。
奥座敷の「安曇野」も何回行っても、すがすがしい気分になります。
古い「喫茶店」や「バー」がたくさん。(宇都宮ほどではないが)
お城の近くに「ジャズライブ」の小さい箱があったのを覚えています。
(バンド三人・客が私を含め二人という、とても帰れない事態も経験。)
そういえば{喫茶店}減りましたよね? {カフェ}?薄っぺらいゾ!
「ギャラリー」や「古本屋」もたくさん。
街の中に突然「古い時計」とか「古いポスト」があったりする。(笑)
それと「市内・郊外」とも公園がやたら多い。(あがたの森など)
…そういえば、「あがた森魚」っていうシンガーもいたっけ。
フィルム・コミッションも昔から盛ん。(使える風景がたくさんあるから)
そんな感じで、「松本」ってお城や開智学校だけではなく、
たぶん「生活してる街」がいいってことなんですよね。
街と町の違いはあれど、古いものを大切にする心。
郊外も絵になるような景観を持っていること。…大切だな!
県産材を使って家を建てる試みも、信州は早かったです。
「ドナ・リ―」のエレべのソロ一発で決まり!
「フリーダム・ジャズ・ダンス」の一曲で決まり!
以 上。
2010年10月22日
「相模原森林ビジョン」会議録より。
半年ほど前ですが、「地域産材」を使って家を建てることにより、
荒れた山をきれいにする「森林再生と里山ビジョン」の
自治体主導の会合に二度程参加させていただきました。
実例として、弊社もお付き合いしている「木童さん」の例を
成功例としてあげておられました。(民間ですが)
その後の進行状況ですが…こんな感じになっています。(抜粋)
1. 森林資源「津久井産木材」を利用した場合の具体的なメリットと
補助金などの枝葉の検討。(補助金は間違いなく追風)
2. 「都市地域」と「森林地域」をつなぐ「里山条例」の検討。
(ここの部分が出来れば最高かな)
3. 現状の把握と「森林再生ビジョン」をどうやって市民に
浸透させていくかの方法論。
その他いくつもの問題定義が挙げられており、一歩一歩
進んでいるな~と感じさせてくれます。
ただ、「ボランティアに期待」はちょっと?
人の手が入る事により、雑多な山がスッキリ。
国産…それも地元産の木で、家が建つ。(とてもいい事)
それにかかわる人も仕事になる。「里山」らしい「里山」にもなる。
あとは、材の乾燥方法がどの程度できるのか?
コストを抑えるため、強制ドライ(あまり高温ではない)にいくのか。
高価を覚悟で、天然乾燥に向うのか。(最高)
チップを利用するために、「くんえん施設」を造るのか。
どれだけ質のいい材が集められるかによって決まるのかな?
とりあえず、「役所主導」というのはかなり期待できます。
とても難しい問題で時間もかかりそうですが、
これに参加しがんばっている方々には頭が下がります。
また、時々覗いてみようと思います。
明日は、イナックス立川ショウルームにて、お客様と打合せです。
二組のお客様に来ていただく事になっております。
部屋の雰囲気や床の色に馴染んだ物を勧めるつもりです。
最近、仕事ばかりでやけに文章が硬いぞ。(ときおり深く反省)
歳をとっていくにつれ、アタマは硬くなり、筋肉は柔らかくなって
う~ん「逆だったらいいのにな~!」(笑)
2010年10月17日
自然住宅限定土地分譲 「風のいえ」 計画!
~風 の い え~
昨年の自然住宅限定土地分譲 「創和 湖のいえ」 に続き、
第二段 「創和 風のいえ」 を計画しています。
今回も、ゆるやかな決まりごとを設けております。
「良質の住まい創り」が「良い街創り」になればと思います。
「湖のいえ」と同様に施主様ご本人のためとはいえ、
「健康と環境に配慮した 風の吹き抜けるような 優しい住まい」
「自然素材でいっぱいの家」を建てていただくことを希望します。
外柵も金属のフェンスではなく、「木柵か生垣」が望ましい。
75~80坪の敷地の中に、畑を10坪程度作るように計画しています。
住まわれる人だけでなく、その家々の前を通った人達にも
ゆっくりとした時間が流れ、広い敷地をきれいな風が流れるような、
そんな「風のいえ」になれば…と思っています。
東京から約一時間の通勤圏にありながら、これだけ恵まれた自然
を持っている土地を生かさない手はありません。
そんな「里山」に溶け込んだ「自然住宅」をお願いします。
イメージ
(駅から徒歩15分)
こんなわがままな「土地」ですが、ご興味のある方はご連絡を!
弊社の「住宅見学会」に、来られているお客様には,前もって資料を送らせていただきます。
(3曲目のピアノは バド・パウエル じゃないらしい~じゃあだれ?)
2010年10月16日
「化学物質過敏症」の方が気持ちよく暮せる家!…今日は加工場での打合せでした。
「化学物質過敏症」の方のための住宅
本日は、施主様(初めて)、設計事務所さん(二度目)と
刻みの状況確認と打合せを兼ね、加工場に集まりました。
弊社の三人をいれて計六人、約三時間の話合い。
とても、有意義な時間を過ごさせていただきました。
建物の構造の打合せや納まりを軸に、そのところどころで
今回の建物の目的である「化学物質過敏症」の方でも住める家の
…工期・材料の確認・養生の方法・キッチン廻り・見学会のこと など。
特に大工さんは、仕口の納めについて入念に確認しておりました。
施主様が、刻みの終わっている柱や土台を見ながら、
「とても細かく綺麗に刻んでありますね。大工さんて器用なんですね~。」
と、目をまるくしていたのが印象的でした。
上棟後の材の養生は、最終的に「し・な・い」ことに決まりました。
材の日焼けや汚れより⇒「化学物質過敏症」に、より優しい方を選択。
無垢の木の性能はそのままに、匂いをなるべく排除する目的です。
何十万もする空気清浄機に何台も囲まれて生活している人もいます。
そのランニングコストたるや、考えられない程高価になります。
「CS」の方は、人により千差万別ですが、基本的に匂いに敏感。
私達にとっては「匂い」でも、「CS」の方にとっては「臭い」のことが多い。
ただ、無機質な建物には絶対にしたくない。
杉⇒栗⇒檜⇒土佐栂 等いろいろな材を体で確認していただき、
一番 体と心にあっているもので住まいを創らせていただく。
まだまだ始まったばかり、上野原の山あいの加工場で
新たに「ビシッ」と気持ちを引き締めた車座の六人でした。
久しぶりに 音楽家の 一言!
上原 ひろみ 「目の前に立ちはだかるトラブルは 私の栄養でしかない」
⇒スゲー、これでもかの前向き⇒顔に出てるな 上原さん!
j・コルトレーン 「一日練習しなければ 自分に分かり
二日練習しなければ 友人に分かり
三日練習しなければ 聴衆に分かる」
⇒神様でも、人の子 普通に地道なんだな。
フジコ ヘミング 「間違ったって いいじゃない 機械じゃないんだから」
⇒う~ん。癒されるな~。⇒でもフジコさん、弟さん凄すぎ!
神様「コルトレーン」 どういうわけか ニュースのBGMに良くつかわれています。
2010年10月12日
「手刻み」で家を創ること…「楽」ではないが「楽しい」です。
先日のブログで、弊社の「伝統工法の家」の刻みを紹介しました。
ノミを使ってコツコツと、プレカットなら半日のところを…。
東大生でも、その時の大工さんの頭にはかなわないかも?
ただ、「手刻み」にも、良いところ と 悪いところ があります。
まず、とっても良いところ。
「手刻み」のできる大工さんは基本的に腕が良い。(まれに雑な人も…)
また、口うるさい人(失礼~仕事に厳しい人)もかなりの確率で多い。
関連業者さんも、そのつもりで乗り込んできます。
そういう訳で、腕が良いということは、当然仕上った家も良くなる。
具体的には、プレカットと違い材の良い面を見えがかりに持っていける。
真壁住宅では、間違いなく必要です。
また、大工さんから見て、悪い材をその場ではねる事が出来る。
金物も目立たない所に使う事ができ、仕口もかなり自由。
完成すると、「手刻みの家」は、何か柔らかいような気がします。
悪いところも三つ程あります。
基本 コストが高い!
次に 工期が長い!
最後 ゴミが多い!
「高い・長い・多い」⇒特に「高い」がきびしいです。
「伝統工法・手刻みの家」は、施主様も工務店も「楽」じゃないが、
思いっきり「楽しい」ぶん、今の時代ではちょっと贅沢です。
ただ、今日も加工場で「一生懸命」刻んでいる大工さんたちが、
「楽しい」って感じるのは、だいぶ先の話ですね。(中村さんファイト!)
刻み期間 残りあと 一カ月…「上棟」実に「楽しみ」です。
(追伸)
先日、知合いから聞いたのですが、亡くなった木村拓也(ジャイアンツ)
のお墓には、名前の変わりに「一生懸命」と彫られているらしい。(感動)