先月、雑誌社(建築知識)の方から依頼を受けました。

  「建築知識ビルダーズ」掲載!

この雑誌は、一般の方はあまり購読しておらず、

設計事務所やゼネコン、そして建築科の大学生など、

その道のプロの方が多く読んでいるもの。

私たちも、時々興味ある記事が載っている号は、

愛読していました。とても勉強になります。

今回の取材は、

「創和さんの建物をいくつか掲載をお願いしたい」との希望で、

郊外型のそんなに大きくない開放的な住まいの特集記事らしい。

弊社の数ある建物の中から彼らが選択されたのは、

①地熱の家  ②粟の家  ③木と土と太陽の家 ④命が輝く家

の計4軒。スタジオikb+ときなり舎の設計物件が2つづつ。

その4軒には共通項があり、

そんなに大きくない~間仕切りやドアが極めて少なく空間が広い

~外とのつながりを感じることができる~すべて土間を抱えている

~建物が、間取りというより、住まい方を意識している etc.

都心と違うので、やはり郊外には大空間が似合うという基準なのかな。

年末か年明けには全国の書店に並ぶようですが、その時はまた…。

敷居が高く、堅苦しいイメージのあったこの雑誌ですが、

どちらかというと柔らかなイメージの建物に焦点を当ててくれたこと、

時代の流れか?意外でもあり、とても嬉しく思います。

原稿チェックも終わり、見開き2ページづづの計8ページのボリューム。

とても専門的に仕上がっています。(冷静に事実を明記みたいな…)

会社が貧乏なので、お金を出してまで雑誌掲載をしないのですが、

このように無料でとりあげていただけることは大変ありがたい。

建築知識の来ていただいたスタッフのみなさん、建築家のみなさん、

そしてなにより掲載にOKをくれた施主のみなさん、ありがとうございました。

今日は、建築雑誌掲載予定のご報告でした。

自然住宅(無垢と自然素材の家)の工務店・建築会社創和建設公式サイト

先日、いまだに名前の決まっていない2軒のうちの一つ

(シュタイナー学園にほど近い斜面地に建つ自然住宅)

の邸名が決まりました。(果樹を植えられる関係で)

        「果樹のある家」

この家は、名前は優しいですが、林業や製材所にとっては

~ここだけの話(笑)何故か厳しいらしい…。

材寸が太く長いこと、そして伐採時期もぎりぎりであることなど。

そして数日後、そのお世話になっている林業者さんから、

「良い山の間伐材に手を入れていいという連絡があった」と報告があり

みんな大喜び…じつに太い!、年期が入っている。120年モノ!

その丸太落しを、施主・建築家・そして私たちで見学に…。

地元丹沢北麓の青根の山の間伐材は、電話の通り見事でした。

中村&鷹取のダブル棟梁でつくっていく骨太のこの家は、

まわりの自然と家々とで、とても雄大な景色を見せてくれるでしょう。

加工に時間がかかるので、予定通りの上棟日が可能かどうか…?

最後に、ここのお子さん、カメラを向けると急にニッコリ笑顔。

この日の一番の驚きは、デカい木よりもこっちかな?…素晴らしい。

    
    
    
    

一軒の家が半日足らずで加工完了という家づくりもあれば、

このように手間暇かけて数十日もかけて加工の家づくりもあります。

大量生産・大量販売の世の中で、辞めていってしまった林業や

製材所の皆さんにも、一時期よりは陽が当たる時代になりそうです。

最後まであきらめずに、苦しい商売のなか続けてきた人たちに、

もっともっと大きな陽が当たればいいですね……ウッド・ジョブ!!

  「翠(みどり)の家」…完成!

里まちの「花風のいえ」のお隣に「翠の家」が無事完了。

とてもすっきりとした美しい家になりました。

住まい手のこれからの暮らしがプラスされ変化していくような、

そんな自由さを併せ持ったシンプルなエコハウス。

間仕切りも少なく、完成時には少し物足りないと思われる方も

中にはおられるかもしれないですが、このような家の方が

最終的にはいつもきれいに見えてきます。

新築時に色が少ないって、ほんとに素敵ですね。

建築家が、施主と一緒になって調度いいさじ加減で調合。

どちらもエゴを通さず、無理せず、無駄を省いた結果なのかな?

庭もメリハリがあり、アプローチを含めてこの家に合っています。

そして2階部分にドンと設置された太陽熱温水器が、施主の想いを

物語っています。自然とともに自然体で暮らすという…これもシンプル。

先日の「樺の家」もそうでしたが、奇をてらう事のない質の高い

スケルトンに近い家は、それだけにこれから先の変化に大きな

期待を勝手に私たち外野は寄せてしまいがち。

施主にとっては、そんなことは大きなお世話なんでしょう。(笑)

すっきりと…美しい家…「翠の家」の素の姿…です!

   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

相模原市緑区小渕に建った「自然住宅…翠の家」

周囲には甲州街道・中央線・中央自動車道が見えます。

ただし、それを感じさせない計画とつくりこみ方により、

とても居心地のいい空間が広がっています。

国交省の地域ブランドを利用した長期優良住宅となっていますが、

その縛りも感じささえないくらい…とても柔らかな空気が流れています。

ウナギの寝床形状の土地…やり方によってはこのように仕上がります。

シンプルに…シンプルに…そしてシンプルに…(笑)

自然住宅(無垢と自然素材の家)の工務店・建築会社創和建設公式サイト

粟(あわ)の家・榛(はしばみ)の家に続き行われた

  「樺(かんば)の家」の火入れ式の様子

薪をいい具合に入れて積み…火を上手い具合につけて

…空気を調度いい具合に取り込む…そう、適当な具合に~

施主様・ブロスさん・設計の板場さん(ビオフォルム環境デザイン室)

創和建設の鎌田と私の計5人が薪ストーブの前で車座状態。

何十回も経験している火入れ式ですが、やはりこの時間は格別。

いつものことながら、薪ストーブ屋さんがヒーローに見える時。

(火を起こすということが、遠い古の時代から男の甲斐性?)

魔法の杖をとりだしポっと着火⇒実はチャッカマン~意外に簡単(笑)。

ここ「連のいえ」の通りは手前の「柿渋の家」を含めて、

4軒の薪ストーブの家が並びました。(薪ストーブ・ストリートと化す)

寒冷地でもない、東京からわずか1時間の場所でこれは凄い。

寒さを防ぐというより、自然エネルギーへの関心が高いのだ。

クラシカルな風情の窓から見える炎を見ながらの極上の時間です。

    
    
    

    
    
    
    
    

お引渡しから数日…こうして「薪ストーブ・火入れ式」が終了!

ここ樺の家は、一つの大空間ですべてが繋がっています。

薪ストーブの恩恵を最大限に享受できる構造になっています。

「薪ストーブで町おこし」も可能なくらいあちこちに煙突がたっている

そんな藤野の町にこうしてまた一軒。

お隣の最後の「連のいえ」のお客様は、どうされるのだろうか?

区切りなしでこう4軒並ばれていまうと…かなりプレッシャー?

ここでペレットとかだったら、それはそれで…う~ん面白そう(笑)。

名倉で始まった「薪ステーション」は、切断機も購入して一歩前進。

みんなが待ってる…まわりといろいろくっついて供給できるよう

…ガンバレ、ユンボ君!最大限応援します。

創和建設の施工事例はこちら

相模原市緑区(旧・藤野町)の里にまた一つ平屋の暮らしが…

    「樺(かんば)の家」…竣工

(国交省・地域型住宅ブランド化事業の今年度の最後の一軒)

そんなに大きくないが、自然体という言葉をギュッと凝縮したような

この「樺の家」には、いくつかの嬉しい(意外性)がありました。

実際の1階床面積の数字より、建物がかなり大きく見えたこと。

スチールの階段が、想像以上にこの家のリビングに合ったこと。

サンワカンパニーのキッチンが予想を遥かに上回る質であったこと。

背の低いロフトの開放感が半端なく気持ちよかったこと。

畏まった感じになりやすいこの手の家には珍しく、

シンプルで自然体という言葉が良く似合う家になりました。

周囲の景観にもドンピシャで、歩いていても嬉しい限り。

そしてここ「連のいえ」には、夕方になると少しだけご褒美があります。

西の遠い山に沈む夕日がとても美しい。

近くの畑…少し離れた住宅群…遠くの山々…そして夕日。

完全なる完成形ではありませんが、お引渡し前の樺の家を見てください。

     
     
     
     
     
     
     
     
     
     

柔らかな杉を踏みしめて歩き、吹き抜けを見上げながら坐ると、

写真では伝わりきらないほどの安らぎを感じることができます。