2015年09月08日

五十歩百歩…中古住宅について、あたりまえのこと書きます。

年間十数件のリフォームの現場に立ち会ってみて

はじめてわかる新築住宅のアレコレ。

新築当時は最先端であり、メーカー一押しである新建材を

これでもかと使ったであろう「時代」のわかる中古住宅もあれば、

バブル期にローコストで建てたであろうことが一目瞭然であり、

経年劣化の極みがみてとれる良質ではない建売住宅もあります。

ただ、この差って「五十歩百歩」なんです。

べニアに綺麗な、ヘタをするとプリント素材という仕上げの中で、

素材自体や塗装が厚いか薄いかがその価格差に表れるのでしょうが、

二十年経ってみると、その差はとてつもなく少ない。

          所詮…なんです。

かえって、もう少し昔のシンプルな規格住宅の中で、

職人さんの手作りのパーツが多い家の方が

古くても汚くても、良く見えたりします。

設計や建築に携わっている人たちは、余計にそう見えます。

新築時に「二十年後にどうなっていくんだろう」ということを

ご家族と一緒に大切に考えること。

「これって、難しいことなのですが、もっとも大切なことなんだろうな~」

リフォームに携わって初めてわかる良質の新築住宅

    =経年変化(人と一緒に落ち着いた味のある家に)…理想です。