2014年03月18日

想定外の大雪…片持ちの車庫、アルミの庇は弱かった。

この地域で100年に一度の大雪が降り、

車庫や庇が悲しいかなつぶれてしまった家が多数。

100年に一度と言われる想定外の積雪量ですが、

その崩壊したものにはいくつかの共通点があり、

どこも片持ちのはねだしタイプであったり、部材が細かったり、

柱の根巻部分が弱かったり、老朽化していたりと…

特にアルミや古い軽量鉄骨の被害が大きかったようです。

車庫だけでなく、家本体に被害をこうむったところも何軒かありますが…

やはりみるからに華奢につくってあるところが多いようです。

古民家で瓦の雪止めの配置も軒の先端になっていて、

これでは屋根への加重が重すぎ先端が垂れてもしかたがない感じ。

すべて何らかの理由があるんだなと思われ、

現在の決まりに沿って普通につくってある住宅は、

樋以外はそう被害はないようでした。

樋が大きく曲がったり、1メーター以上バルコニーに積もったせいで

多少水がしみたり、大屋根から大きな雪の塊がドスンと下屋に落ち

1階の屋根が少し沈んだりと、被害のカタチはいろいろと…。

アルミの勝手口の庇も折れてしまった家もあちこち。

大屋根の雪の衝撃の大きさを感じます。

こう考えると、平屋のお宅はほとんどの家が軒先端の雪下ろしを

していたみたいなので、大きく張り出た軒を持っていても被害なし。

20数軒の方から、早期にとのお願いをされていますが、

順番に少しづつ入らせていただいております。

(ちなみに弊社の建築物件はごく少数…念のため)

今回の雪では、特に山梨県からの依頼が多くあったのですが、

保険を使えることのありがたさを皆さん感じたようですね。

そして骨太の柔構造の木の家が強いということを再認識した日々でした。

在来工法のしっかりした軸組…古くからの日本の工法は凄い!

       そして雪は、遠くで見るのが美しい。